人民網日本語版 2018年11月30日(金) 20時10分
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香港と大陸部の関係がますます緊密になり、人口流動政策もますます便利になっており、両地の男女が結婚する割合も大幅に増加している。香港女性と大陸部男性との婚姻件数は、現在増加の一途を辿っている。
香港と大陸部の関係がますます緊密になり、人口流動政策もますます便利になっており、両地の男女が結婚する割合も大幅に増加している。香港女性と大陸部男性との婚姻件数は、現在増加の一途を辿っている。香港統計処のデータによると、2017年、「大陸部に嫁いだ香港女性」の数は2007年の2倍となった。「香港女性が大陸部に嫁ぐ」現象は、滅多にない珍しいことから、至って普通のことになりつつある。中国新聞網が伝えた。
〇 30年間で11倍増、「香港女性が大陸部に嫁ぐ」傾向は今後も増加
これまでは、「香港と大陸部との越境結婚」と聞けば、「香港男性」が「大陸部女性」を妻にすると考える人がほとんどだったが、数年前から、「香港女性」が「大陸部男性」に嫁ぐケースが増加の一途を辿っている。
香港統計処の統計データによると、1980年代、約20組の越境結婚カップルのうち、「香港女性と大陸部男性」の組みあわせは、わずか1組だった。1997年まで、この組み合わせの割合は10%にも満たなかった。しかし、2007年に入ると、この割合は「5組に1組」にまで上昇、さらに2016年には、3分の1に達した。
統計データによると、2016年、越境結婚カップルの数は2万2926組と、30年前に比べ約4割増加。また、大陸部男性に嫁ぐ香港女性の数は、1986年の675人から2016年には7626人に増え、増加幅は11倍を上回った。
香港地区のある婚活イベント企業の創業者は、「このような変化の背景のひとつとして、大陸部で働く香港女性が増えたことで、大陸部男性と知り合う機会が増えたことが挙げられる。このほか、大陸部の経済発展に伴い、大陸部男性の経済力が高まったことも要因となっている。『香港女性が大陸部男性に嫁ぐ』傾向は、今後続くと予想される」と分析している。
〇香港女性を惹きつけるのは「大陸部の生活水準の向上」
一般的な香港家庭にとって、高い物価や住宅価格はいずれも、大きな負担となっている。一方、大陸部の生活コストは低く、キャリア発展のチャンスもかなり多い。両地の往来がますます便利になり、大陸部の一線都市の生活クオリティが、香港とそれほど差がなくなりつつあることから、ますます多くの香港女性が、大陸部男性と結婚し、大陸部に腰を落ちつけたいと願うようになっている。
〇香港女性は大陸部男性を「気前よく、寛大で、目標を持っている」と高評価
香港集思会機関行政総裁の黎黃靄玲氏は、「香港女性が大陸部男性と知り合う方法はたくさんある。学生時代に恋人同士になるケースも多く、香港の大学に進学する大陸部学生の数は年々増加している。また、数年前から、大陸部の学生に通う香港の学生も同様に増加傾向にある。インターネットのプラットフォームも、両地の男女の付き合いを後押ししている」と指摘した。
ある女性は、取材に対し、「香港で生まれ育ち、学校を卒業後、深センで仕事に就いた。その後、大陸部の男性と知り合い、結婚に至った。夫は自分より4歳年下だが、考え方や行動は、実際の年齢より大人で、ビジネスセンスもあり、有能な上、性格も真面目」としている。彼女だけでなく、取材を受けた香港女性の多くが大陸部の男性は「気前よく、寛大で、しっかりと自分の目標を持っている」と高く評価していた。
黎黃靄玲氏は、「大陸部の男性と付き合う香港女性はいずれもある程度の学識と独立した経済力を備えており、会計士やキャビンアテンダントなどの職に就いている。このため、彼女らと同年齢の香港男性は、香港女性が結婚相手に求める条件を満たせていない」としている。
統計データによると、2017年の香港人口は739万人で、男女の内訳は、男性が46%、女性が54%。越境結婚の増加によって、香港の男女比アンバランス問題がある程度緩和されているのが実情であると同時に、香港と大陸部との関係が日ごとに緊密化していることを如実に示している。こうしたすう勢は、香港と大陸部の一般市民の相互理解を深め、お互いに対する尊重・受容を促進する上で、非常に喜ばしいことといえよう。(編集KM)
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