拡大する中国の野心、インドとの緊張続く―海外メディア

Record China    2012年11月24日(土) 19時29分

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21日、中国とインドは良好な経済関係とは裏腹に国境付近の紛争など緊張が続いており、衝突する可能性が高くなっている。写真は12年6月、上海を訪問したインド海軍。

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2012年11月21日、環球時報によると、アラブ首長国連邦(UAE)の英字紙ナショナルは20日、新しい指導者を迎えた中国について、インドとは良好な経済関係と裏腹に国境付近の紛争など緊張が続いており、衝突する可能性が高くなっていると伝えた。

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中国とインドの年間貿易額は今後3年以内に1000億ドル(約8兆円)に達すると予想され、両国の経済関係はこれまでで最も良い状態にある。しかし、両国の緊張も最高レベルに達しており、良好な関係は表面的なものに過ぎない。

両国はインドのアルナーチャル・プラデーシュ州(中国ではチベット自治区の蔵南地区)国境周辺の領有権で対立しており、中国はチベット高原地区に兵士30万人を配置している。これに対抗し、インドは兵士を12万人から18万人へと増兵させるという。

両国民の相手国に対する認識も良好であるとは言えない。民間機関の最近の調査によると、中国人回答者の3分の2は「インドを好きでない」と答え、「中印両国はパートナーの関係」と答えたインド人は23%にすぎなかった。

一方、中国海軍の増強も各国・地域に大きな警戒心を抱かせている。中国政府は米国の存在を無視するかのように自己の野心を追求し、海軍の能力を近海防衛からさらに外へと拡張し続けている。

インドは自国の利益を放棄しない前提で、台頭する中国にいかに対応すべきか?拡大する中国の民族主義と軍事力の影響によって、両国が外交によって領土問題を解決する方法を見つけることは極めて難しくなっている。

摩擦が増えるにつれ、両国が衝突する可能性は高くなっている。今やインドの安全保障問題の対象は、衰えゆくパキスタンではなく、自信満々の中国である。中国の野心はいずれアジアや世界のパワーバランスを再構築させ、インドにも悪影響を及ぼすことになるだろう。

インド政府は中国政府との閣僚レベルの交渉を間もなく再開させ、国家安全顧問が中国を訪れる予定だ。しかし、これらの動きが両国に安定した関係をもたらすかは定かではない。過去の経験に鑑みると、楽観できる理由が存在しないからである。(翻訳・編集/HA)

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