東アジア協力、日増しに成熟へと向かう―中国メディア

Record China    2012年11月22日(木) 18時48分

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20日、カンボジアの首都プノンペンでASEAN関連首脳会議が閉幕した。東アジア協力が日増しに成熟へと向かっている中、中国はこれまでと同様に、各国と共に協力を推し進め、ウィンウィンを実現することだろう。写真は南シナ海に位置するパラセル諸島に属する島。

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2012年11月20日、カンボジアの首都プノンペンでASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議が閉幕した。東アジア協力が日増しに成熟へと向かっている中、中国はこれまでと同様に、各国と共に協力を推し進め、ウィンウィンを実現することだろう。首脳会議は発展に焦点を合わせ、共通認識を固め、手を携えて試練に対処するという明確なシグナルを発した。世界金融危機の深いレベルでの影響が引き続き顕在化する中、今回の会議は多くの建設的な協力提案を打ち出し、安定を求め、協力を図り、発展を促すという各国共通の願いを具体化して、東アジア協力が日増しに成熟へと向かっていることをはっきりと示した。

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会議での成果と共通認識は大いに注目される。中国・ASEAN協力はその内包と外延を拡大、深化し続けている。今回の会議で中国は経済貿易、ネットワーク連結、科学技術、社会、人、文化面で対ASEAN協力の一層の強化を提唱し、ASEANから前向きな反応を得た。また、日中韓は自由貿易協定(FTA)交渉の開始を発表。中国、日本、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドとASEANは域内包括的経済連携(RCEP)交渉を開始し、地域の自由貿易圏構築は重要な一歩を踏み出し、今回の会議のハイライトとなった。ASEANプラス3(日中韓)は域内のネットワーク連結の強化で新たな措置を打ち出した。これは東アジア各国間の人、物、情報の流れの一層の加速と円滑性を促し、域内各国の経済・社会発展に確かな恩恵をもたらす。東アジア首脳会議は開発というテーマを際立たせ、「均衡的で、あまねく広がる、持続可能な」開発を提唱する「プノンペン開発宣言」を採択した。これは各国が開発のノウハウを共有し、参考にし、マクロ政策の調整を強化し、地域格差を調整し、域内経済統合を加速するのに役立つ。

中国は引き続き責任ある大国としての役割を発揮する。今回の会議は中国共産党の第18回党大会閉幕後に中国の指導者が参加した重大な外交活動であり、中国の政策の方向性に大きな関心が集まった。温家宝(ウェン・ジアバオ)首相は一貫した実務的スタイルで、域内協力の一層の推進について一連の提案を行った。各国首脳は東アジア協力への中国の貢献を積極的に評価し、中国の一挙手一投足が全局面に影響を及ぼすと考えている。

個々の溝は域内協力の歩みを妨げてはいない。南シナ海問題は長いこと続いているが、地域の安定と発展はその間影響を受けていない。近年、少数の国が自国のみの利益のために南シナ海問題を再三煽り立て、誇張しており、今回の会議でもいくつかの雑音があった。しかし、雑音を鳴らすことは各国に支持されない。大多数の国々は、溝を際立たせ、問題を激化させることはどの国にとっても不利であり、溝をコントロールし、意思疎通を強化し、協力を共に図ることこそが各国共通の利益であるとの認識をどんどん深めている。中国とASEAN諸国は会期中に「『南シナ海における関係国の行動宣言』調印10周年記念共同声明」を発表し、南シナ海の平和と安定の促進という共通の約束を再確認した。

中国の発展・繁栄は東アジア地域の発展・繁栄と緊密に関連している。中国は長年、東アジア地域協力に積極的に参画し、推し進め、建設的役割を発揮してきた。アジアは現在もなお世界の経済成長の重要なエンジンだが、外部環境悪化の影響を受け、経済の下押し圧力も増大している。試練を前に、各国はなおさらに強みを発掘し、手を携えて協力し、外部の経済リスクを共同で防ぎ止める能力を強化する必要がある。中国はこれまでと同様に、各国と共に協力を推し進め、ウィンウィンを実現。東アジア協力にはさらに大きな展望が開けることだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)

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