人民網日本語版 2018年12月6日(木) 0時20分
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今年27歳になる余元さんは、北京の某外資系企業で働いていたが、昨年、この高待遇の仕事を辞めて、恋人のJoeさんと、「ゴミ削減・分別処理」行動を実践する生活を送っている。
今年27歳になる余元さんは、北京の某外資系企業で働いていたが、昨年、この高待遇の仕事を辞めて、恋人のJoeさんと、「ゴミ削減・分別処理」行動を実践する生活を送っている。人民日報海外版が報じた。
余さんは、「仕事を辞めた時、私はある挑戦をしようと決心した。日々の生活で出るゴミの量を可能な限り減らすという挑戦だ。3カ月間で、私たちの家で出た家庭ゴミは、小さなコップ2杯分くらいの大きさのガラス瓶に収まる分量だけだった」と話す。
ゴミで一杯になったガラス瓶。
このガラス瓶2つの中身は、ミネラルウォーターボトルのラベルに使用済みの湿布薬、錠剤の空き箱、ガラスボトルに貼られていた広告ラベル、宅配物の外パッケージに商品やおやつのパッケージなどのゴミだった。2人暮らしで、3カ月の間に出たゴミが500ミリリットルのガラス瓶2本分だけと聞くと、誰もが信じられないと首をかしげる。しかし余さんには自ら編み出した一連のゴミ減量方法がある。
余さんによると、「私たちは日常生活において、意識的にモノを買い、使用し、処分する必要がある。たとえば、商品を買うときには、可能な限り、繰り返し使用可能なもの、または天然素材100%のものを買うように努める。そうすれば、買ったものは分解されて自然にかえすことができるから。またモノの寿命を全うさせるために、中古品の購入を考えることも多い。外食の際には、残り物を入れるためのマイ弁当箱とマイ食器を持参する。市場に買物に出かける時には、レジ袋をもらわずに済むよう、布製のマイバッグを持っていく。普段使う歯磨きペーストや入浴剤は、無添加のものを自分で作る。それらは自然に還るため、ゴミは発生しない」としている。
また、余さんは、台所の生ゴミをステンレス製容器に集め、冷蔵庫で7日から10日間冷蔵する。その後、これらの生ゴミを堆肥用収納ボックスに移し替え、箱の四隅に穴をあけ、空気の通りを維持する。その後、これらのゴミを土や乾いた落ち葉と混ぜると、2カ月後には自然分解する。このようにして、台所の生ゴミは土の肥料に変身する。
「ゼロ消費」の先駆者Beaさんを中国に招待して経験をシェアする余さん(写真左)。
余さんは、「ゼロ浪費生活では、6つのR(Refuse、Reduce、Reuse、Repair、Recycle、Rot)という原則が提唱されている。実のところ、これは、回収物を減らし、生ゴミの発生を減らし、根本的にゴミの量を減らすことを皆に奨励するものであり、リサイクルに依存するだけの方法ではない」と語った。
あるとき偶然、余さんはネット上で12年間繰り返し使えるという生理用ナプキンのことを知った。このナプキンは、水洗いが可能で、毎回3~5分間熱湯で消毒するだけで、繰り返し使用することができるという。「最初、好奇心から、そのナプキンを購入したが、本当に使い勝手が良いと実感した。同時に、出す必要のないゴミを減らすことにも役立っている」と話す余さんにとって、そのナプキンは、今では日常生活における必需品となっている。
余さんが営む「ゼロ消費無包装」ショップ
余さんと恋人は、現在、北京の南鑼鼓巷で、「THE BULK HOUSE(ゼロ浪費無包装商店)」という名前の小さな店を営み「ゼロ浪費」ライフの提唱を呼びかけ続けている。プラスチック製ストローに代わるステンレス製ストロー、使い込んだ古い米袋をリメイクしたトレンディなバッグやリュック、古布で作った衣類や枕カバー、使っていない紙箱で作った宅配ボックスなどはいずれも高い人気を集めている。
余さんは、「周囲にいる友人や家族も、大なり小なり影響を受けているようだ。彼らは、買い物に行くときには必ず布製のマイバッグを携帯し、普段は食事デリバリーの注文を極力控えている。実は、『ゼロ浪費』は、想像するほど複雑なことではない。『ゼロ浪費』全体を、さまざまな小さなステップに分割し、日常生活でそれらのステップを試し、改善し、遂行する。それを繰り返していけば、その実践はとても簡単であることが分かるだろう」と続けた。(編集KM)
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