生活ごみが映し出す日本社会の貧富の溝―華字紙

Record China    2018年12月9日(日) 23時0分

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貧富の格差が拡大していると言われる日本だが、生活から出るごみを見ると、格差を原因とする違いや溝は一目瞭然だという。資料写真。

2018年12月6日、日本新華僑報は、近年貧富の格差が拡大していると言われる日本だが、生活から出るごみを見ると格差を原因とする違いや溝は一目瞭然だとする同紙編集長の蒋豊(ジアン・フォン)氏のコラムを掲載した。以下はその概要。

底辺層の住む地域ではアルコール類の空き缶や瓶が大量に出るのが特徴で、大型の缶や瓶、ペットボトルがまとめて捨てられることが多い。一方、経済的に豊かな層が住む地域でもそうしたごみは出るものの、量は少ない。

タバコの吸い殻が多いのも底辺層の住む地域に見られがちな特徴として挙がっている。吸い殻がごみ袋に直接捨てられるほか、吸い殻がつまった状態の空き缶や空き瓶を見ることも少なくない。吸い殻も経済的に豊かな層が住む地域ではあまり見られず、あっても別の袋に入った状態で捨てられていることが多い。

また、底辺層の住む地域ではまったく同一商品の空き缶や空き瓶が大量に捨てられることが多いという。セール対象になりやすいため地域の人たちが一様に同じ商品を買っているものと思われる。しかし、経済的に豊かな層の捨てる空き缶や空き瓶は銘柄が画一ではない場合が多い。

ごみの量にも貧富の格差が見える。経済的に豊かな層は日頃からよく掃除をして整理整頓を心掛けているため、一度に大量のごみを出すことは少ないが、底辺層はまとめて掃除やごみ捨てをする傾向が強く、その地域では一度に大量のごみが出されることが多い。

ごみの中身にも違いが見えるという。底辺層の住む地域ではCDや写真集などのアイドルグッズが捨てられていることが多いが、経済的に豊かな層の住む地域ではテニスのようなスポーツ用品や庭の落ち葉などのごみがよく見られる。

また、経済的に豊かな層の住む地域では見られないが、底辺層では時折見かけるごみが「パチンコ台」だという。店で打つだけでなく、自宅でも打っている人がいるものと思われる。

拡大する貧富の溝をどう解消していくかは日本が取り組んでいくべき課題となっている。そうした中、本来なら見向きもされない生活ごみだが、その捨て方やごみの中身の違いにはメディアも注目するようになっている。(翻訳・編集/岡田)

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