日本のホテルで働く中国人が感心、「日本の若い子は本当にすごい」―華字紙

Record China    2018年12月15日(土) 21時20分

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華字紙・中文導報は13日、日本のホテルで働く中国人女性が「日本の若者はすごい」と感じたというエピソードを紹介した。資料写真。

華字紙・中文導報は13日、日本のホテルで働く中国人女性が「日本の若者はすごい」と感じたというエピソードを紹介した。以下はその概要。

日本にある大多数のビジネスホテルでは、新入りのスタッフは一定期間の研修が求められ、客室のベッドメイキング、浴室の清掃に従事させられる。(うちでは)繁忙期になればカウンターの一番偉い女性上司を含めて、みんなが客室部の手伝いをする。中小企業の社員は、会社のトイレを当番制で掃除する。中国のように専門の清掃員がきれいにするわけではないのだ。職位の高い課長さんでも、トイレ掃除を担当しなければならない。ただ、みんな学生時代に苦労してアルバイトした経験があるので、トイレ掃除でそこまでプライドが傷つくとは感じないのだ。

私が日本に来たばかりのころは中国人的思考から、トイレ掃除は下等な人のやる仕事だと思っていてちょっと嫌だった。その後、部長が自らトイレ掃除しているのを見てようやくモヤモヤが晴れた。ここでは仕事に貴賤はなく、みんなが等しく同じ納税者なのだ。

近頃、フロントの中村くんが客室部にやってきて、マットレスの上下をひっくり返す力仕事を手伝ってくれている。昨日は上背のある元バレーボール選手のおばさんと、体格のいい男性とともに派遣されたのだが、身長180センチの元球児である中村くんは、おばさんと男性が1つマットレスをひっくり返す間に、すでに3つひっくり返していた。おかげで、220室ある客室すべてのマットレス返しが2日間で完了した。すると今日はまた、中村くんがカーテンを外して洗ってくれ、嫌な顔もせず指示を聞きながらヒョイヒョイと体を動かしているのである。

私が担当する部屋では、中村くんがマットをひっくり返すのが早すぎて、私が汚れたシーツを回収するのが間に合わない。それを見た彼は、何も言うことなく手を動かしてシーツを回収してくれた。そればかりか、ごみを捨て、タオルを集めるといった客室部が本来すべき仕事までやってくれるではないか。「やったことあるの?」と私が聞くと、「新人研修でやりました」とのこと。私は懇(ねんご)ろに感謝を示すとともに、「本当にすごいね」と称賛した。すると彼はいささかはにかみながら謙虚に笑ったのだが、その様子がまたとてもかわいらしい。

退勤時に屋外のごみ捨て場を通ると、中村くんが強い風の中、浴室のシャワーカーテンを洗っている。山と積まれたカーテンを前に、ブラシを使ってせっせとこすっているのだ。寒くないのかと聞くと、彼は笑いながら「寒くないですよ。むしろ体を動かして汗だくです」と言う。そして洗い終わると、カーテンを持って裏庭へ干しに行った。それが終わると、各階のベランダに落ちた鳩のフンを掃除する。恰幅のいい上司が彼に任務を与えているのだが、その働く後ろ姿を見て「なんでも臨機応変にこなせる日本の子は本当にすごいな」と思った。(翻訳・編集/川尻

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