2012年12月5日、英BBC放送によると、ベトナム外務省は同4日、中国がベトナムと領有権を争う南シナ海海域を海南省三沙市としてパスポートの地図に印刷した件に加え、中国漁船がこのほど国営石油会社・ペトロベトナムの資源探査船のケーブルを切断したことについて強い不満を表明した。環球網が伝えた。

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それによると、ベトナムは中国が新規旅券（パスポート）に印刷された中国の地図に、ベトナムと領有権問題で対立する南シナ海海域を三沙市として印刷したことに強く反発。入国管理部署の担当者にパスポートへの押印を拒否するよう指示している。ベトナム外務省報道官は4日、中国の行為はベトナムの主権を侵害し、2国間の関係協定に違反すると主張。在ベトナム中国大使館に対して抗議文書を提出した。

これに対し中国側は、南シナ海海域で中国が主権を争う地域はないと主張。三沙市の問題も完全に中国の主権範囲内だとしている。新規パスポートの地図については、関係各国に理性的な対応を求めている。（翻訳・編集/AA）