Record China 2018年12月25日(火) 11時0分
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21日、韓国メディア・デイリーアンは、「『朝鮮半島の運転者』文大統領、乗客はなぜ下車したか」と題した記事を掲載し、「文政権は「北朝鮮問題の仲裁者という信頼を失い、進退窮まる状況」だと報じた。写真は韓国大統領府。
2018年12月21日、韓国メディア・デイリーアンは、「『朝鮮半島の運転者』文大統領、乗客はなぜ下車したか」と題した記事を掲載。もはや文政権は「北朝鮮問題の仲裁者という信頼を失い、進退窮まる状況」だと報じた。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今年初め、朝鮮半島の非核化において「積極的な仲介役として非核化をけん引する」という「朝鮮半島の運転者論」を掲げた。これについて記事は「平昌(ピョンチャン)冬季五輪、南北首脳会談を足掛かりに実現したシンガポールでの米朝首脳会談が『朝鮮半島の運転手論』に力を与えたが、米朝対話が半年ほどこう着しており、懐疑論が持ち上がっている」と伝え、「北朝鮮と国際社会の相互不信は根深く、韓国政府はバランスの取れた仲裁で双方の誤解を解いていくべきだったが、北朝鮮に偏った態度を見せ続けたことで、仲介役としての信頼を失ったとの指摘がある」と説明している。
また、国際社会が「仲介役・韓国」に期待しなくなった兆候は「あちこちで確認されている」として、「文大統領は南北首脳会談を重ね、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の後見役に力を入れている」「文大統領は北の代弁者なのか」「文大統領が国連で金委員長の首席代弁者となる」という日米メディアの報道を紹介。さらに「文大統領は10月の欧州歴訪で各国の首脳に対北朝鮮制裁の緩和を支持するよう訴えたが、一部首脳から面前で拒否された」とも伝えている。アジア欧州会議(ASEM)は、北朝鮮の「完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄(CVID)」と住民の人権改善を求める声明を採択している。
米韓が南北協力事業の調整を目的として設置したワーキング・グループについても「トランプ政権が米韓の非核化共助に不信感を抱くようになったため、南北交流・協力事業を監視する目的で作ったのではないか」と指摘する声が出ている。文大統領が「可能性は開かれている」として意欲的に進めた金委員長の年内訪韓が事実上、白紙化されたことについても「北朝鮮が韓国政府の仲介に期待を捨てたせい」「韓国と緊密に接触しても局面の転換を計ることはできないと見て、米国との直接対話に集中する方向に戦略を修正した」との分析が出ているという。
峨山(アサン)政策研究院や国際政治学の教授らも「韓国政府が米国より先に対北朝鮮制裁の緩和に言及し、寧辺(ヨンビョン)核施設の『参観』を『検証』という概念で受け入れる失敗を犯した」「米国はすでに『韓国は北朝鮮の味方だ』と考えている」「北朝鮮も米国も、一方的に要求を高めていっている。韓国は進むことも退くこともできない状況だ」などと韓国政府を非難しているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからも「確かに、『仲裁者』だなんて言ってるが、実際は『北朝鮮代弁者』だ」「無免許、信号無視、乱暴運転。こんな車に誰が乗りたい?」「ハンドルを握って北朝鮮まで行こうとするから、みんな降りたんだろ。『1人で行ってくれ』って」「実力もないのに『ショー』ばかりで、国はこんな有りさまだ。この人に投票したことを後悔している」「世界が知っていて、国民も知っているのに、青い瓦の建物(韓国大統領府のある青瓦台のこと)にこもっている人たちは何も知らなかったのか。それに、確かに運転席には座っているが、後部座席に2人を乗せてオロオロしている運転手に過ぎないよ」などの声が上がっている。(翻訳・編集/麻江)
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