複雑な地質、水不足、技術蓄積の欠如……難題だらけのシェールガス開発―中国

Record China    2012年12月10日(月) 5時40分

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8日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「足取りが定まらない中国のシェールガス革命」を掲載した。シェールガス開発に向け、中国は壮大な目標を打ち立てたが、足元には難題が山積みとなっている。写真は河南省のガス貯蔵庫。

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2012年12月8日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「足取りが定まらない中国のシェールガス革命」を掲載した。

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世界のエネルギー構造に大きな変化をもたらしているのがシェールガス革命。従来採掘ができなかった頁岩(シェール)層から天然ガスを採集する技術が大きく発展し、米国を中心に盛んに開発が進められている。

国際エネルギー機関(IEA)の最新報告書によると、15年にも米国はロシアを抜き、世界最大の天然ガス生産国になるという。安いエネルギー価格は米国工業の競争力をも復活させる可能性があるという。

中国もまたシェールガス開発に積極的な姿勢を示している。中国にも豊富なシェールガスが眠っており、その埋蔵量は米国とカナダを大きく上回るとみられている。現在はほぼゼロの採掘量を15年には年65億立方メートル、20年には1000億立方メートルに増やすのが中国政府の目標だ。

しかしその道程は決してたやすいものではない。米国と比べ中国の地質条件は複雑で、採掘のハードルは高い。シェールガスの採掘は水圧破砕という注水により割れ目を作る技術が利用されているが、中国のシェールガス埋蔵地域は西部の乾燥地帯。水資源の不足は大きなネックとなる。

また中国企業は必要な技術を有しておらず、現時点では外国企業の参入もほぼないのが現状だ。壮大な目標とは裏腹に中国のシェールガス革命はまだ足元が定まらない、よろよろ歩きの状態にある。(翻訳・編集/KT)

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