Record China 2018年12月21日(金) 16時40分
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20日、韓国メディアは、米国・ロサンゼルス国際空港に到着したアシアナ航空の貨物機の荷下ろし中に荷物が発火し、火災が起きたと報じた。原因は無申告のリチウムバッテリーだという。資料写真。
2018年12月20日、韓国・KBSによると、米国・ロサンゼルス国際空港で2日、韓国・仁川空港から到着したアシアナ航空の貨物機の荷下ろし中に荷物が発火し、火災が起きた。
記事によると、貨物機から荷下ろしをしていたフォークリフトが荷物の箱を破損した際に発火した。原因は箱に入っていたリチウムバッテリー30個だったが、貨物の申告リストには無かったという。爆発性のあるリチウムバッテリーは危険物として分類されなければならず、危険性が高い場合は航空運送が制限されることもある。操縦士らは、「命に関わる状況だった」と話しているという。
アシアナ航空側は「荷主がリチウムバッテリー30個を、機器に付属しているバッテリーだと虚偽の申告をした」と話しているという。しかし監督部処は「貨物の運送状のみを確認するのが慣行であり、虚偽申告はどうすることもできない」との立場だという。国土交通部の関係者も「確認の手続きはあるが、荷物をX線で調べても、それが危険物かどうか確実に判断することはほぼ不可能」と話しているという。
2011年にもアシアナ航空機の貨物機にリチウムバッテリーと引火性物質が搭載され、それにより火災が発生して機体が墜落し2人が死亡する事故が起きていた。アシアナ航空はそれから7年間リチウムバッテリーの運送を中止し、今年の4月から運送を再開したが、再びこのような火災事故が起きた。
これを受け、韓国のネット上では「荷物の持ち主が正直に申告をしないとどうしようもできないだなんて、会社と政府のレベルの低さが恥ずかしい」「X線で発見できないって?かばんに入っているモバイルバッテリーも全部見つかるっていうのに」「航空会社はきちんと1つずつ荷物の確認をしないで、荷主の言葉だけを信じて…。事故が起きたら全部責任取るつもりなの?それとも今回のように荷主のせいにするの?お金をもらってやっている仕事なのに、責任感がない」とアシアナ航空を非難する声が多く上がっている。
一方で、「アシアナ空港も確認が甘く問題だが、1番の問題は虚偽の申告をした人だ」「本当に人間性がどうかしている。自分勝手だ。テロ犯と同じようなものだ」「これは荷物の内容を正確に申告しなかった荷主が責任を負うのが正しいと思う」と荷主の責任を問うコメントも寄せられている。(翻訳・編集/仲野)
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