2018年12月21日、中国のネットでここ数日、若い男性が「俺のこと覚えているか！以前俺をぶん殴ったことは覚えているか！」と発しながらバイクに乗る男性にビンタを浴びせ続ける映像が話題になっており、20日にビンタをした男性が警察に拘束された。浙江在線が伝えた。

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今月16日ごろから、「河南省洛陽市欒川県で撮られた」とする映像がネットで広まり話題になった。映像は今年7月に通行人が撮影したもので、映像では30代の男性がバイクにまたがる50代の男性をビンタする場面が映っている。動画の拡散を受け地元の警察が調査を開始し、20日に浙江省杭州市で男性の身柄を拘束した。

調べに対し30代の男性は、「私が中学生2年生の時、頻繁に（バイクに乗っていた中年男性から）体罰を受けていた。当時彼は私の担任で、倒されて体や頭を踏まれることもよくあり、侮辱的な罵声を浴びせられた。校長先生に相談したこともあったが、その後担任による体罰はエスカレートした」と説明した。男性は杭州市で仕事をしているが、河南省の警察から連絡があり、問題解決のため河南省に戻ろうとした20日に拘束された。自身が逃亡犯として行方を追われていたことは知らなかったという。

一方、殴られた50代の男性が勤める中学校は、教師から殴られたことは聞いておらず動画が広まり始めて騒動を知ったと説明。教師に代わり警察に被害届を出し、暴力を振るった男性に対し慰謝料と謝罪を求めている。また、当該教師については、「彼は20年以上の経験を持つベテランで、欒川県の優秀な教師に選ばれたこともある。学生からは高評価をもらっており、彼に体罰を受けたと語る生徒はいない。彼が生徒に体罰を行ったかどうか現在調査を進めている。あったとしても十数年前の問題だ」と述べた。

学校側の主張に対し、30代の男性の同級生数人は体罰があったことを証言できると名乗り出ており、数年前に同中学校を卒業した人物も当該教師が体罰を行っていたと語り、体罰により女性生徒が退学に追い込まれたとの情報も聞かれている。そのためネットでは暴力は犯罪とする声がある一方で、「20年後に担任の体罰に“報復”した」として擁護する声も聞かれている。（翻訳・編集/内山）