Record China 2019年8月13日(火) 11時30分
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12日、新京報は、「どうして日本と中国のディズニーだけ食べ物の持ち込みが禁止されているのか」とする文章を掲載した。著者はジャーナリストの沈彬(シェン・ビン)氏。写真は上海ディズニーランド。
2019年8月12日、新京報は、上海ディズニーランドで来園客が食品の持ち込み禁止を不服とする訴訟を起こした騒動に触れ、「どうして日本と中国のディズニーだけ食べ物の持ち込みが禁止されているのか」とする文章を掲載した。著者はジャーナリストの沈彬(シェン・ビン)氏。
沈氏は、今年初めに中国の大学生が食べ物を持って上海ディズニーランドへ入場しようとしたところ、スタッフからカバンを開けての検査を求められたうえ、食べ物について「80元(約1200円)支払って預けるか、その場で食べるか、捨てるかしなければ入場させられない」と言われたと紹介。大学生はこれを不服として、後日、裁判所に訴えを起こしたという。
そして、「欧米のディズニーテーマパークでは食べ物の持ち込みは禁止されておらず、日本と中国でのみ持ち込みが禁止されている」としたほか、「中国ではほかのテーマパークや観光施設でも食品の持ち込みが禁止され、カバンを開けての検査が行われている」とし、この状況が「法律の尺度で判断される時がやってきた」としている。
そのうえで、テーマパークが食品の持ち込みを禁止するルールに対する疑問点を列挙。まず、「『においや安全性の問題』という建前のもと、テーマパーク側に園内の高額な食べ物を買わせようという下心が見え隠れする」と指摘した。
次に、「食品の持ち込み禁止はアレルギーや糖尿病などの患者、乳幼児や高齢者など、食べられるものが限定される人の権利を侵害する可能性がある」と言及。さらに、「食品の持ち込みをシャットアウトするために利用客のバッグを開けるような『捜査』は、消費者の尊厳やプライバシーを著しく損害している可能性がある」とした。
沈氏は最後に「ディズニーが運営しているのはテーマパークであり、レストランではない。食品の持ち込みを禁止し、パーク内での単一的かつ高額な食品しか食べさせないというのは、自主的な経営権ではなく、消費者の正当な選択権の剥奪というべきものだ」と、上海ディズニーの姿勢を非難している。
なお、文章では日本のディズニーテーマパークでも食べ物の持ち込みが全面的に禁止されているように表現されているが、公式サイトによると、弁当の持ち込みは原則禁止ではあるが、食物アレルギーなどで食事が制限されている人はパーク内のレストランに弁当を持ち込める。また、あめやガム、乳幼児のおやつ、水筒、ペットボトルの持ち込みもOKとなっている。(翻訳・編集/川尻)
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