人類滅亡説に沸き返る各国、企業が商機をつかむ―中国メディア

Record China    2012年12月15日(土) 22時36分

拡大

14日、政治家が世界滅亡説をきっかけに国民の好感と支持を勝ち取る一方で、企業もこの商売繁盛のチャンスを見逃していない。写真は世界滅亡の日をテーマにセールを展開している南京の自動車販売店。

(1 / 4 枚)

2012年12月14日、人類は本当に噂されているような「世界滅亡の日」を迎えるのだろうか。仮にそうであれば、2012年12月21日に世界が滅亡するのだろうか。マヤ文明の暦はこの日に一つの区切りを迎えるため、世界が滅亡するとされている。実際に滅亡するかはさておき、「滅亡説」は世界を賑わせている。人民日報海外版が伝えた。

その他の写真

オーストラリアのジュリア・ギラード首相は今月6日のテレビ番組に出演した際に、世界滅亡の日が訪れることを信じていると語った。これはショッキングな発言に聞こえるが、怖がる必要はない。ギラード首相は某テレビ局の世界滅亡をテーマとした番組のために、イタズラの演説をしたのだ。

この常に厳粛な表情を崩さない女性首相は、オーストラリア国民にユーモラスな一面を見せた。ギラード首相は同番組に出演し、「われわれが最終的にゾンビや怪人や怪獣、それからK−POPに全面敗北するとしても、私が皆さんのために最後まで戦うことを知って欲しい」と厳粛な口調で語った。このイタズラ演説により、ギラード首相の支持率が上昇したという。

政治家が世界滅亡をきっかけに国民の好感と支持を勝ち取る一方で、企業もこの商売繁盛のチャンスを見逃していない。

メキシコの企業家らはこのほど、「万一に備えて」と名付けた「世界滅亡の日」特別セットを発売した。同特別セットは、生存の必需品、エネルギー補給、記憶の記録などをカバーし、マッチ、十徳ナイフ、チョコレート、思い出を記録するノート、ミネラルウォーターなどが含まれる。また、ブラックユーモアのある企業は「危機が迫っても生活と芸術を忘れてはならない。テキーラを一本お付けしましょう」と呼びかけた。

滅亡の日に対する反応はさまざまだ。フランスの政府関係者は滅亡の日に悩まされている。英デイリー・テレグラフ紙は、「フランスの政府関係者は南西部のビュガラッシュ山を閉鎖すると発表し、さらに100人の警察・消防隊員を麓に派遣し、ビュガラッシュ村の入口を管理している」と伝えた。同事件の原因となったのは、まさに「滅亡説」だ。12月21日にビュガラッシュ山の山頂が開き、異星人の乗った宇宙船が現れ、近くの人間を安全地帯まで運ぶという噂が広がった。噂されている12月21日が近づき、現地の政府関係者は訪問客が殺到することで安全リスクが生まれることを懸念し、事前にこのような対策を講じた。

滅亡の日を喜ぼうが悲しもうが、本当に滅亡の日が存在しようが、これは人々の想像に過ぎず、前向きに生きなければならない。

ロシアでも「滅亡説」が急速に広まり、多くの住民が食糧、ロウソク、マッチを略奪する風潮が生まれている。また、極東地域の監獄では、「滅亡説」を信じた女性受刑者が集団で精神病を引き起こした。ロシアのメドベージェフ首相は国民に対して、「良い年を迎えるため、年末に向けて準備を整えるべきだ」と呼びかけた。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携