日本で結婚率が低下し続け、「おひとりさま経済」が急成長中

人民網日本語版    2018年12月29日(土) 0時20分

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日本では独身の男女が増加の一途をたどっているのを背景に、「おひとりさま経済」が成長している。

日本では独身の男女が増加の一途をたどっているのを背景に、「おひとりさま経済」が成長している。環球網が英紙「ガーディアン」の25日付報道を引用して報じた。

東京新橋区のカラオケボックスでは歌を歌う時、音程が外れていないかを気にする必要はない。そして誰でも知っているような有名な曲を歌いながら音程を大きく外してしまい落ち込んでいる友達を慰める必要もない。なぜなら、そこはおひとり様専用カラオケボックスで、音痴であろうがなかろうが、自分の歌声を聞いている人は誰もいないからだ。日本では現在、一人でカラオケを楽しみたいという人が増加しており、「ひとりカラオケ」が登場している。

このように日本では独身の男女が増加していることを背景に、「おひとりさま経済」が盛んになってきている。日本の国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、5300万世帯のうち、3分の1以上が一人暮らしで、その割合は2040年に約40%に達すると予想されている。

おひとりさま経済は、一人暮らしの男女1800万人のほか、一人の時間を過ごしたい既婚者や恋人と同居中の男女、昼の休みの時間は同僚と過ごしたくないという男女もその対象となっている。

野村総合研究所の松下東子上級コンサルタントは、「統計によると、社交的な人でも一人で活動する傾向がある」と指摘する。こうした傾向は日本の社会の変化が一程度原因となり生じていると言える。その変化とは、2世帯同居や3世帯同居という伝統的な家庭の形が減ってきていることから起きている。日本政府が公表している統計によると、成人の結婚率が下がるにつれ、日本では、親と子供が一緒に住む世帯の減少が顕著になっている。1980年代、50歳までに一度も結婚しない日本の男性は50人に一人、女性は22人に一人だったが、現在は男性が4人に1人、女性は7人に1人となっている。

「おひとりさま」は、外食やカラオケに限られず、ボーリングや旅行など、これまでは2人以上からの客にサービスを提供していた業界でも、「おひとりさま」に対応するようになっている。例えば、一人で映画を見る場合、他の人から離れた席を予約できるサービスを提供する映画館もある。

松下上級コンサルタントは、「一人で活動を楽しみたい人が増加している傾向に合わせて、企業は今いろんな商品やサービスを提供している。これらのサービスの深さと広さは、この傾向が今後も拡大することを示している」との見方を示す。(編集KN)

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