中国大陸初の「イオンスタイル」が広東省深セン市で30日オープン、その他

Record China    2018年12月29日(土) 7時20分

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中国大陸初のイオンスタイル開店(写真)、三井製糖の中国企業との資本業務提携、野菜の農薬を洗い流す「ベジセーフ」の販売など、いずれも中国の消費者のニーズの高度化や多様化に対応した動き。ラーメンの一風堂は中国での急速な出店を続けている。

広東省深セン市で中国大陸初のイオンスタイルが開店する。顧客ニーズの多様化に対応した。三井製糖の中国企業との資本業務提携、野菜の農薬を洗い流す「ベジセーフ」の販売なども合わせ、いずれも中国の消費者のニーズの高度化や多様化に対応した動きだ。ラーメンの一風堂は依然として、中国における急速な店舗数拡大を続けている。エンターメディアが設立したEMGは、日本の音楽アーティストの中華圏進出を支援する。

●中国大陸初の「イオンスタイル」が広東省深セン市で30日オープン

イオン華南商業は30日、広東省深セン市で中国大陸初となるイオンスタイル「AEON STYLE 東湖」をオープンする。

2004年に開店した「イオン東湖店」のリニューアルオープン。14年間の時間経過に伴い顧客構成も大きく変化したため、30代の中間所得層のファミリーを新たなメーンターゲットとして、改めて「お客さまの日常生活をより豊かにする利便性を追求した店」を目指す。顧客の多様なライフスタイルに応じ、新しい価値ある商品や、専門性の高いサービスを提供する。「イオンスタイル」海外店舗としては3店目。

一方、29日には同省珠海市香洲区で「イオン珠海奥園店」が開業する。イオンは中国に11法人(うち1法人は香港)を設け、131店舗(うち64店舗は香港)を展開することになる。

●三井製糖 中国国有系の精製糖会社と資本業務提携

三井製糖は中国で精製糖事業を営む中糧糖業遼寧(本社・遼寧省営口市、中糖遼寧)の持分の20%を取得することを決めた。28日までに営口北方糖業(本社・同、北方糖業)と持分取得に関する契約を締結し、あわせて中糖遼寧の親会社である中糧屯河糖業(本社・北京市)、北方糖業及、同社の3社業務提携に関する契約を締結した。

持分取得の対象会社である中糖遼寧は中糧グループ(COFCO)傘下の砂糖事業会社で、中国でも有数の規模となる年産能力100万トンの大型精製糖工場を有している。

三井製糖によると、中国砂糖市場は規模が巨大であるだけでなく、高品質な精製糖需要が顕著に伸長している。日本国内で培った精製糖生産技術・品質管理のノウハウ等を注入し、中糖遼寧の精製糖品質を一層高めることが期待されているという。

中糧グループは北京市に本社を置く中央国有の企業グループで、中国最大の食品会社。2017年売上高は4825億元(約8兆円)、純利益は118億元(約2000億円)、資産総額は5388億元(約9兆円)。

●一風堂の中国進出が続く、深セン市でまたも1店舗をオープン

力の源ホールディングス(本社・福岡市)は29日、傘下のCHIKARANOMOTO GLOBAL HOLDINGS PTE.LTD.(本社・シンガポール)が、現地のライセンスパートナーであるRAMEN CONCEPTS LIMITED(本社・香港)と共に広東省深セン市南山区で29日、「一風堂」深圳海岸城店をグランドオープンすると発表した。

中国ではこのところ、一風堂の開店が相次いでいる。10月には四川省成都市で1店舗、上海市では11月と12月にオープンし、深セン市でも12月19日に深セン湾Mix City 店をオープンしていた。(翻訳・編集/如月隼人

●野菜の農薬を洗い流す「ベジセーフ」が中国で販売へ、年間50万本をめざす

Landlinkは28日、同社が製造販売する野菜の農薬を洗い流すために開発された野菜洗いの専用水「ベジセーフ」を2019年春から中国で販売すると発表した。現地総代理店との独占契約を締結しており、年間売上数50万本をめざす。Landlinkによると、子を持つ中国人を中心に、「ベジセーフ」の問い合わせがすでに急増していることを受け、中国販売に動いた。

「ベジセーフ」は純水と炭酸カリウムを原料に長時間電気分解することで作られる。人体に影響があるとされる合成界面活性剤は含まないが、油分と水分を混ぜ合わせる海面活性効果があり、スプレーで吹きかける、または希釈して洗うことにより、野菜から付着した残留農薬やホコリ展着剤などの汚れを分離させることが可能で、アク抜きや鮮度保持のためにも効果を発揮するという。

●日本の音楽アーティストのニーズに応え中華圏向けファンマーケティング会社を設立

エンターメディアは28日、日本の音楽アーティストのニーズに応え、中華圏を中心としたアジア地域向けのファンマーケティングを運営するEMGを設立したと発表した。

ライブ・ツアーの制作、現地プロモーターの要請に応じたライブや大型フェス等へのブッキング代行、WeiboやFacebookなどのSNSを通じた多言語による情報発信代行、現地メディアへのブッキング代行などの幅広いプロモーション活動を通じ、日本の音楽マーケットをアジア全域に拡大することを目指す。

(編集/如月隼人)

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