中露の貿易は規模・分野ともに拡大―中国商務部

2007年3月23日、中国商務部の於広洲（ユ・グワンジョウ）副部長はモスクワで記者会見を開き、中露の貿易・投資の協力関係についてコメントした。

於副部長によれば、1983年に再開された中露の貿易額は当初の年1000万ドルから昨年度の70億ドルにまで拡大したという。投資に関しても、当初は経済・技術分野に限定されていたのに対し、近年は資源開発・生産加工・請負契約・農業技術協力などさまざまな分野に拡大しているという。特にエネルギー分野では中露は強い協力関係にある。中国はエネルギーの輸入・消費大国であり、ロシアはエネルギー資源が豊富で石油・天然ガスなどの輸出大国であるためだ。

現在、両国の協力関係は極めて良好で、原油貿易の規模も次第に拡大している。中国税関の統計では、2006年に中国がロシアから輸入した原油は1597万トンで、前年比25％の増加だという。（翻訳・高口康太/編集・佐々木康弘）