人民網日本語版 2019年1月4日(金) 0時10分
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中国科学技術大学の孫立広・謝周清教授が率いる研究チームは、広東省南澳島沿岸部の沈積断面を研究し、この島が1000年前に南シナ海の津波に襲われた歴史を明らかにした。
津波は近年、被災国に大きな損失をもたらし、沿岸部の安全を大きく脅かしている。中国沿岸部で津波が発生したことがあるかどうかについて、これまでの研究では明確に認識されなかった。中国科学技術大学の孫立広・謝周清教授が率いる研究チームは、広東省南澳島沿岸部の沈積断面を研究し、この島が1000年前に南シナ海の津波に襲われた歴史を明らかにした。これにより、中国で歴史上、津波が沿岸部に押し寄せていたことが証明された。科技日報が伝えた。
研究チームは広東省南澳島の地質調査を行い、南澳島南東の宋井海岸にある大きな石、壊れた宋代の石臼、九溪澳湾の最も内側の丸みを帯びた石が、強い水の力により移動したことを発見した。これらの証拠は、南澳島で津波が発生したことを証明している。
特に重要なことは、津波の沈積層から宋代(960年—1279年)の大量の陶磁器の破片が見つかったことだ。宋代より以前の時期またはそれ以降の陶磁器などの遺跡は沈積層から見つかっていない。磁器の中には官窯で作られたものが少なくない。これは宋井地区が北宋時代の中期に文明が高度に発展した町であり、津波により壊滅したことを示している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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