中国製の「遠征3号」宇宙バス、無事に打ち上げ

人民網日本語版    2019年1月2日(水) 23時40分

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「遠征3号」を搭載した「長征2号D」ロケットが12月29日、酒泉衛星発射センターから無事に打ち上げられた。

「遠征3号」を搭載した「長征2号D」ロケットが12月29日、酒泉衛星発射センターから無事に打ち上げられた。今回打ち上げられた遠征3号上段と長征2号Dロケットはいずれも、中国航天科技集団有限公司第八研究院が開発を担当した。これにより長征2号Dは2018年に8回の打ち上げを無事に行い、37基の衛星すべてを無事に指定の軌道に送り届けた。光明網が伝えた。

遠征3号は「宇宙バス」と呼ばれる。これは1度に高さと大きさが異なる10基以上の衛星を乗せ、軌道高度と位置の異なる目的地に逐一送り届けることができるからだ。

遠征3号の姚建チーフデザイナーは「遠征3号は構造一体化、メイン・補助動力の一体化、電気・ガス一体化の設計アプローチを採用し、軌道上での連続48時間の独自飛行を実現した。『宇宙バス』は軌道傾斜角を最大15度調整できる」と説明した。複数回の正確な軌道変更を経て、遠征3号は衛星を理想的な軌道の位置に送り届けることができる。衛星の耐用期間を大幅に延長し、キャリアロケットの輸送能力と任務適応性を効果的に高めた。今回の任務で上段は計画に基づき21回の点火を行い、国内で点火回数が最多の上段となった。

遠征3号は1度に複数の衛星を正確に送り届けることで衛星の耐用期間を延ばし、衛星打ち上げコストを大幅に引き下げている。高度成長する小型衛星市場の需要を効果的に満たし、衛星をスムーズに打ち上げネットワークを構築する能力を高めるとともに、国連のスペースデブリ削減の要求を満たすため、遠征3号は任務完了後に自ら軌道を離れ、コントロールを受けながら大気圏再突入を果たし燃え尽きることになっている。(編集YF)

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