人民網日本語版 2019年1月3日(木) 21時20分
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中国科学院都市環境研究所のチームは太湖の重度富栄養化エリアである竺山湖における長期的な研究により、湖沼の富栄養化が藍藻類の繁殖を加速しアオコを形成し、アオコの腐敗過程において発ガン性物質であるヒ素の放出が加速・拡大されることを発見した。
中国科学院都市環境研究所の顔昌宙研究員が率いるチームは太湖の重度富栄養化エリアである竺山湖における長期的な研究により、湖沼の富栄養化が藍藻類の繁殖を加速しアオコを形成し、アオコの腐敗過程において発ガン性物質であるヒ素の放出が加速・拡大されることを発見した。関連する研究成果はこのほど、環境分野の世界的に有名な専門誌「Chemosphere」(電子版)に掲載された。科技日報が伝えた。
ヒ素は地殻に広く存在する猛毒の発ガン性物質だ。工業と農業の発展、人為的活動と自然活動の増加により、湖沼の沈積物に含まれるヒ素が年々蓄積されている。多くの淡水源が富栄養化とヒ素汚染の二重の脅威にさらされている。
顔氏のチームは、湖沼の沈積物に含まれるヒ素の分布に対する富栄養化の影響とその放出の特徴を体系的に研究し、富栄養化およびアオコの腐敗が沈積物に含まれるヒ素の放出を大幅に高め、そして多くのヒ素がさらに毒性のより強い亜ヒ酸塩に復元・転化される。これは淡水環境の安全の潜在的なリスク・脅威になる可能性があることを初めて突き止めた。同研究は富栄養状態の淡水システムのヒ素汚染対策に対して、一定の理論的根拠と技術的サポートを提供した。(編集YF)
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