人民網日本語版 2019年1月7日(月) 15時0分
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日本の二大出版取次会社の一つである日本出版販売株式会社(日販)はこのほど、「2018年年間ベストセラー」ランキング・トップ10を発表した。
日本の二大出版取次会社の一つである日本出版販売株式会社(日販)はこのほど、「2018年年間ベストセラー」ランキング・トップ10を発表した。ランクインした10冊のうち、80年の時を隔てた同じタイトルの書籍2冊が今回のランキングでそれぞれ首位と第9位に入ったことが、日本の出版界で話題となった。「君たちはどう生きるか」は、1937年に雑誌「世界」に連載された吉野源三郎による児童小説で、15歳の少年「コペル君」が、大学を出た叔父さんの考え方に啓発と指導を受け、日常生活をめぐるさまざまな悩みについて叔父さんと討論を交わしつつ深く思索し、友情・貧富の差・差別・いじめ・人と社会・勇気などの問題について模索し続け、「人としての在り方」を追求するストーリーだ。同書は、かつて、日本の小学校の教科書に教材として導入されたこともあり、初版から80数年ずっと再版され続け、多くの日本人が大きな影響を受けてきた。中華読書報が伝えた。
同書は2017年、漫画家の羽賀翔一によって漫画化され、マガジンハウスから出版された。国際状況や経済状況の見通しが不透明な現代において、人生に対して思索するこの漫画が様々な年齢層の読者の心をとらえた。漫画版「君たちはどう生きるか」は、2017年8月の初版出版から現在までの累計発行部数は204万冊に達し、今回の年間ベストセラーで首位となり、吉野源三郎の原作版単行本は第9位に入った。
第2位には、お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎によるコミックエッセイ「大家さんと僕」がランクイン。お笑い芸人である「僕」とひとつ屋根の下で暮らす老婦人「大家さん」との日常生活における心温まる交流が絶妙なタッチで描かれている。特に、東京のような大都会に住みながらも、やや非常識な自分独自のリズムで日常生活を送る様子や、年齢をこえた深い友情も盛り込まれており、一見すると平凡な日常生活に対する読者の考えを改めさせている。
動物学者・今泉忠明の監修による児童絵本「おもしろい!進化のふしぎざんねんないきもの事典」は、2016年に出版されてから、年間ベストセラーランキングの常連となっており、今年はさらにランクをアップさせて第3位に、そして同書の続編も今回第6位にランクインした。この本の「売り」は、誰にも知られていない動物たちの「弱点」を活き活きとしたタッチで描き、多くの動物が進化するプロセスで失ってしまった特徴を解説することで、子供たちの間で大きな人気を博しただけでなく、大人の読者たちにも強烈な好奇心を起こさせる書籍となっている。
第4位は「モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット」、第5位は「医者が教える食事術 最強の教科書」と、いずれも生活実用書がランクインした。「モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット」では、「すぐ痩せる」ための5種類のエクササイズを紹介し、「史上最強のダイエット・エクササイズ」と称されている。「医者が教える食事術 最強の教科書」では、「卵は1日1個」、「糖質は朝食で摂る」など、68項目の「正しい食べ方」を紹介している。
第7位に入ったのは、「頭に来てもアホとは戦うな!」で、元参議院議員の田村耕太郎氏が著した「マインドコントロール法」に関する書籍で、人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法を読者に教えている。続く第8位の「ゼロトレ」は生活実用書で、現在ニューヨーク在住の女優・石村友見が、健康的な食事や減量に関するヒントを挙げて、身体の各部をもともとあるべき健康的なポジションに戻す方法を指南している。
年間ベストセラーランキングの常連である大川隆法の「信仰の法」は第10位。同書では、人種や文化、政治、宗教などさまざまな価値観を越え、信仰と愛の力で世界平和を守ることを提案している。(編集KM)
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