The World Video 2019年1月12日(土) 1時40分
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中国の重慶市で1月9日、列車内で発生した座席の占領騒動への乗務員の対応にネットから批判の声が集まっている。
騒動が起きたのは、同市の武隆駅から重慶北駅に向かう列車の中。窓際の席に男性が座っているが、この席はもともと同市の大学に通う女子大生が購入した指定席。女子大生は男性に自分の席に戻るよう求めたが聞き入れられず、乗務員に助けを求めた。ところが、乗務員は初めは説得したものの効果がないとみると、女子大生に男性の席に座るよう言い、その場を後にした。その後女子大生のルームメイトが加勢し男性に迫ると、騒ぎを聞きつけた2人目の乗務員が登場。この乗務員も説得が通じないとみると、女性に対し「彼も騒いでいないのだから、もういいでしょう。大したことでもないのだから、ここは一歩引いたらどうですか」と女子大生に空いている席に座るよう促した。
この乗務員の態度に女子大生は腹を立て、周りからも男性が席を立つべきだと助け船を出す人が現れた。最終的に乗客の助けを借り、男性を席から立たせることに成功。女子大生の乗車時間は約2時間半だったが、男性は2時間にわたり席を占領していたという。女子大生は騒動に対して、「席が必要な人に譲ることはいいと思うが、理由もなく占領されるのはおかしい。こうしたトラブルに遭遇した時に乗務員から有効なサポートがあることを願っている」と語った。
ネットでは、「乗務員には強制的に取り締まる権限がないため苦労している」と擁護する声もあるが、多くは今回の騒動の対応は不適切だと指摘する声だった。「座席占領に譲歩する余地はない。自分の席を取り戻すことは正当な権利であり、この点で譲歩したら座席占領がさらに横行してしまう」「これではまるで正当な権利を主張している女子大生が悪者のようだ。乗務員の態度からは、問題を解決しようとする姿勢が見られない」といった声が代表的だった。(翻訳・編集/内山)
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