Record China 2012年12月29日(土) 18時27分
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2012年、中国のインターネット界では4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”を通じ、発言権を持ちだした。今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第2回は「石原都知事の尖閣国有化案」。資料写真。
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2012年、情報鎖国が続いていると考えられていた中国で、大きな異変が起きた。依然として政府の検閲下にある同国のインターネット界で、4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サービスを通じ、発言権を持ちだしたのである。情報の受け手としても十全とは言えない状況にある彼らだが、それでも個人の意見を自由に発言し、情報の送り手側ともなったのだ。
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この“中国版ツイッター”を通じて、既存のメディアからはうかがい知ることのできない中国人の本心を知ることができるようになった。彼らは、日本のことをどう思っているのか?今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第2回は「石原都知事の尖閣国有化案」。
4月、石原慎太郎東京都知事(当時)が、都税を投入した尖閣諸島購入の構想を明らかにした。その後、都庁に寄せられた意見では約9割が都知事の考えを支持するものだったという。これについて、“中国版ツイッター”では以下のような意見が並んだ。
「じゃあ、中国の国民もお金を出しあって日本を買い取ろう」
「今までに築いた資産を投げ打ってでも、打倒日本を支持したい。感情的と言われようが、愚かな決意と言われようが、誤った考えと言われようが、日本を打ち負かせるなら上等だ」
「領土に関する考え方は変えられない。早晩、一戦を交えるのみだ」
「日中両国とも間違った教育をしているからな。中国の教育では、日本人は我々をうらやみ、ねたみ、恨んでいる残忍なバカ野郎だと教え込まれる。日本の教育では、中国人は汚らしくて利己的で、金にがめつい暴徒たちだと教え込まれる」
6月になると、東京の上野動物園で飼育しているジャイアントパンダに妊娠の兆候が見られたことを受けて、石原都知事が「子どもの名前を尖尖(せんせん)と閣閣(かくかく)にしたら」と提案。さらに挑戦的な発言に、“中国版ツイッター”のユーザーたちもあおられた。
反響の大多数は、「ひどい侮辱」といった主旨の内容だったが、石原氏の発言を冷静に解釈する声も少なくない。「もし、尖尖や閣閣と名づけられた子供がいずれ中国に返還されるとしたら…この発言は尖閣諸島が中国に返還されるという理解をして間違いないだろうか?」との内容だ。
また、別の名を提案する以下のようなコメントも。
「尖尖と閣閣が中国に帰国したら釣釣と魚魚に改名だな(※尖閣諸島の中国語名は「釣魚島」)」
「あと2頭パンダを贈りますので、倭倭と寇寇(=倭寇)という名前にしてください」
「挿挿と日日にしたら?(挿日=「やってやる」という単語と日本の「日」をかけている)」
なお、石原都知事の鋭い切り返しを素直に称賛する声もあった。
「中国にはこんなに機知とアイディアに富んだ人物はいないね!見習わないと」
「正直言うと、この名前、けっこうかわいいと思うな…」(翻訳・編集/愛玉)
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