Record China 2019年1月16日(水) 22時20分
拡大
中国のスポーツメディア・新浪体育が15日、日本の卓球コラムニスト・伊藤条太氏のある主張を取り上げ、ネット上で大きな話題となっている。
張本智和や伊藤美誠など、日本人選手の台頭が目覚ましい卓球界だが、中国のスポーツメディア・新浪体育が15日、日本の卓球コラムニスト・伊藤条太氏のある主張を取り上げ、ネット上で大きな話題となっている。
伊藤氏が問題視しているのは、中国発と言われる卓球界の「暗黙のマナー」。卓球は1ゲーム11ポイント先取だが、スコアが10−0になった場合、リードしている選手はわざとサービスミスをするなどして相手に1ポイント与え、完封勝ちを避けることが一般化している。14年の仁川アジア大会で福原愛が団体戦の試合で11−0でゲームを奪った時、平謝りしていたこともあった。
同氏は、「スポーツであるからには、全力を尽くすことこそが相手への尊重であり、マナー」「誰にでも故意と分かるサービスミスをして、相手のメンツが保たれるのか。絶対に逆転されないという慢心の表れなのではないか」と主張。「文化の違う中国人はそう(相手のメンツを保つことになると)考えるのかもしれない」としながらも、「中国選手が行っているからといって日本人がそれにならう必要はない」との考えを示している。
では、「卓球王国」と呼ばれる中国の人々はこれについてどう考えているのか。同記事や新浪体育の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントに寄せられた多数のコメントで代表的なのは、「彼の言っていることは間違っていない」「この人の見方に完全に同意する」など、伊藤氏の主張に賛同するものだ。
また、「これ(暗黙のマナー)は一種の偽善であり、相手への侮辱に他ならない」「表面上は相手を気遣っているつもりでも、実際は辱めているだけ」といった声や、以前張本智和が中国の王楚欽(ワン・チューチン)に0‐10とされた際に、この「マナー」で1点を与えられた後、自らミスをしてゲームを終わらせたことを挙げ、「張本の品格が光ったシーンだった」とたたえる声も寄せられている。
こうしたコメントは、他ユーザーからの共感度(“いいね”の数)も高く、中国でもこの「暗黙のマナー」を良しとしない人が多いことが分かる。慣例を断ち切るのは難しいだろうが、多くの人が疑問を感じる「マナー」に存在意義はあるのか。(北田)
この記事のコメントを見る
Record China
2016/12/23
2014/9/29
2018/8/23
2018/11/4
2017/4/22
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る