女性起業家が社交界に起こす「マナー革命」=成金の汚名を返上するべく淑女養成学校を開設―中国

Record China    2013年1月2日(水) 20時10分

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31日、英紙フィナンシャル・タイムズは「西洋流マナーを学ぶ中国の新貴族」と題した記事を掲載し、中国人の国際的マナー向上に向けたフィニッシングスクール(社交界でのマナーを学ぶ学校)を開校したある女性を紹介した。写真は食事のマナーを学ぶ子どもたち。

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2012年12月31日、英紙フィナンシャル・タイムズは「西洋流マナーを学ぶ中国の新貴族」と題した記事を掲載し、中国人の国際的マナー向上に向けたフィニッシングスクール(社交界でのマナーを学ぶ学校)を開校したある女性を紹介した。

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火薬や印刷術と同様、中国は他国に先がけて礼儀を生んだ国だ。しかし、孔子がこの世を去って久しく、世界中で金を稼いでいる中国人のマナーに関する評判は高くない。

フィニッシングスクール「瑞雅礼儀」の創始者、何佩●(サラ・ジェーン・ホー、●は山へんに栄)氏はこの現状に変革をもたらそうとしている人物だ。この「北京版フィニッシングスクール」では、外国に行く中国人に、立ち居振る舞いや言葉遣いのマナーを教えている。まさに完璧なタイミングで学校を発足させたと言えるだろう。

上海中国市場研究集団の雷小山(レイ・シャオシャン)氏は、「中国では社交界デビューを果たす若い女性が増え続けており、市場としては申し分ない。今は大勢の『新貴族』がいる」と語った。

何氏は、口を拭う際にナプキンを汚さない方法や、指で触れずにオレンジの皮をむく方法、ナイフとフォークで人を傷つけないようにする方法から、その起源までを教えている。

生徒の多くは大学院卒の経歴を持つ。金融やメディア業界で高い地位にあり、海外生活の長い人も多いが、彼女たちはまだまだ西洋流のマナーを学ぶ必要性を感じているという。

何氏はハーバード・ビジネススクールを卒業後、ニューヨークの投資銀行に勤務、スイスの名門フィニッシングスクール「ヴィラ・ピエールフー」を卒業した経歴の持ち主だ。彼女は既婚女性向けに3カ月間、授業料10万元(約138万円)のコースを、社交界にデビューする若い女性向けに8万元(約111万円)のコースを開設している。

何氏は、ナイフとフォークの使い方を教えるだけではなく、マナーの革命を起こそうとしている。マナーとは「他者への尊重と思いやり」であるという。何氏は、「中国の富豪第一世代のイメージはあまりにも悪い」と指摘した。

海外に行く機会の多い国有企業のマネージャーが優良顧客となる見込みで、何氏によると、生徒たちは外国人との交際の方法を学び、成熟した国際的マナーを身につけたいと望んでいるという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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