壮大なロマン、現代の「万里の長城」を築け―河南省新鄭市

Record China    2007年3月27日(火) 15時15分

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河南省新鄭市の始祖山に、今とてつもないプロジェクトが進んでいる。山の峰づたいに長さ21kmにおよぶ巨大な龍の建造物を造るというものだ。

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河南省新鄭市の始祖山に、今とてつもないプロジェクトが進んでいる。山の峰づたいに長さ21kmにおよぶ巨大な龍の建造物を造るというもので、まるで万里の長城を築くかのような話だ。2002年に、ある華僑が私財を投じて始めたプロジェクトを李樹民(リー・シュウミン)氏が引き継ぎ、この事業のために企業も立ち上げた。中華民族の象徴である龍の聖殿を築き、民族の美徳を広める象徴としたい、と壮大なロマンを語る。

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計画では、2009年に竣工し、建国60周年に花を添えたい、とのことだが、現在は高さ約30mの龍の頭と、幅6m高さ9mの胴体が800mできているのみ。ここまでに3000万元(約4億5000万円)が投じられたが、資金調達の関係で、工事はしばしば中断。この先、胴体を21kmまで伸ばすには、40億元(約600億円)が必要だというが、資金調達は難しくないと担当者は自信満々だ。龍の鱗一枚一枚を金メッキし、有料でメッセージと名前を刻むサービスで資金を確保する、鱗は560万枚あるし、特に龍頭は縁起がいいので高く売れる、というのだ。

ところで、土地は本来国家の所有物である中国の山にそのようなものを建てること自体、問題はないのかという疑問は誰しも感じるところ。特にこの地域は国家級森林公園に指定されている。市当局は、市に出資させる、というものでなし、個人が勝手に作る分には問題ない、と今のところ容認の方向。完成すれば、ギネスブックに100項目以上の記録が載る、というが、さて、巨大龍が空翔る日が来るのだろうか?

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