なぜタイへ留学する中国人が増えているのか―中国メディア

Record China    2019年1月22日(火) 5時20分

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20日、参考消息は、タイへ留学する中国人が増えている理由について分析する記事を掲載した。写真はバンコク。

2019年1月20日、参考消息は、タイへ留学する中国人が増えている理由について分析する記事を掲載した。

記事は、「タイへ留学する中国人が増加しており、17年にタイの各地の大学が受け入れた新たな中国人留学生は、合計8455人に達し、12年の2倍になった」と紹介。現在、タイには3万人以上の中国人留学生がいるという。

この点について、シンガポールメディアの聯合早報は、「地元のタイ人学生が減少しているタイの大学にとっては、間違いなくグッドニュースだ。モンクット王工科大学ラートクラバン校の学者は、『中国人留学生からの学費収入は、タイ人学生の2倍になる。私立大学だけでなく、国立大学や仏教大学でも専門の科目を開設して、中国人留学生を呼び込んでいる』と述べた」と伝えた。

中国人留学生が増加している理由として記事は、「米国英国オーストラリアなどの大学と比べて学費が安く、生活費も安く、ビザも取得しやすい」ことにあると分析。報道によると、タイ留学する中国人の多くが中国南部の出身者で、中国の激しい競争から抜け出し、タイで高給を得られる仕事に就くことを望んでいるという。また、「中国とタイの間の貿易が増加していることや、一帯一路の推進により、この先さらに多くの中国南部の学生がタイへ留学するだろう」と予測した。

その上で記事は、「英タイムズ・ハイアー・エデュケーションの世界大学ランキングによると、タイの大学は近隣のシンガポールやマレーシアの大学には遠く及ばないが、タイの国立及び私立大学はさらに多くの中国人留学生を呼び込むことで学費収入を増やし、この資金で教育レベルを向上させようとしている」と伝えた。

最後に記事は、「中国人留学生の増加で、中国語教師、通訳、学者がタイの教育界で職を求めるようになっており、中国のソフトパワーがタイへ進出している。中国の影響力が東南アジアやさらに遠方へと及ぶにつれ、より多くの中国人学生がこれらの国へ留学するようになっている」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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