中国の通貨である人民元は、「中華人民共和国人民元管理条例」で故意の破損は罰則の対象と定められているが、このほど湖北省襄陽市で男性が人民元の紙幣破損を繰り返したことから取り押さえられる騒動が起きた。襄陽市の地元メディア・襄陽広播電視台が伝えた。

騒動は今月20日に同市保康県で発生。男性は酒に酔っており、ホテルで宿泊の手続きをしていた際に突然数枚の紙幣を取り出し燃やし始めた。ホテルの従業員がやめるよう制止したが効果はなく、やむなく通報。警官は男性に対し「人民元を故意に破損する行為は違法だ」と警告したが、男性は「そうだ、違法行為だ！拘留されてもかまわない！」と言い放ち、今度は紙幣を破り始める。警官はすぐに男性を取り押さえ署に連行。調べによると男性は600元（約9600円）分の紙幣を破損し、警告に加え罰金2000元（約3万2000円）が科せられた。（翻訳・編集/内山）