2013年1月8日、中国・広東省広州市で、性行為後に約束した3000元（約4万円）を支払わなかった男を、女性が強盗に遭ったとうその通報をした。これに対し同市の海珠区法院は、事実をねじ曲げ人を陥れた罪として、女性に5カ月間の拘留を言い渡した。新快報が伝えた。

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32歳の女性は2000年に広州市の有名大学に進学し、卒業後はダンスの講師として働いた。2011年にはヨガと子供向けのダンス教室を開いたが、運営がうまく行かず、教室の1つを閉めた。さらに2011年に離婚した夫は子供の養育費の支払いを拒み、彼女は腰を痛めたせいでダンスを踊れなくなった。腰の治療費に教室の維持費を負担できなくなっていたため、わずかな3000元でも彼女にとって大きな誘惑だったと話している。その上、両親が破産し、兄妹たちの1番上として彼女は大きなストレスを抱えていたという。

そんな彼女にネットで30歳の男が、「妻が浮気をしたため、同じ思いをさせたい」と性交渉を持ちかけてきた。男の誘いに最初は断っていたが、3000元払うからと言われ、男の申し出を受け入れた。2人は行為の回数などの条件を決め、2012年9月24日の夜に関係を持った。しかし、女性がシャワーを浴びている最中に飲み物を買ってくると言い残し、男はそのまま姿をくらました。

その後ホテルのカウンターで男について聞いたところ、以前にも違う女性を連れて泊まっていたことを聞き、だまされたと分かった女性は悔しさのあまり警察に3000元を盗まれたと通報。その後警察により男は逮捕され、10日余り拘留された。

しかし、警察のその後の取り調べで女性は真実を話し、今回の裁判に至った。裁判では、悪質な行為と判断されたものの、幼い子供の面倒を見る必要があるなどのことが考慮され、5カ月間の拘留という軽い処罰で済んだ。

判決後、裁判官は女性に対し、「金銭が絡んだ性交渉は違法行為であり、男性が約束した3000元は法律の保護を受けない。むやみに通報してはいけない。じっくり反省しなさい」と諭し、女性は涙ながらに同じ過ちを繰り返さないと話した。また、裁判所で傍聴していた女性の父親は、娘が大きなプレッシャーを抱えていたことを知り、「娘がここまで追い込まれ、父親として悲しい」と語っていた。（翻訳・編集/内山）