中国雲南省大理ペー族自治州大理市でこのほど、西遊記の孫悟空と猪八戒に扮して観光客と記念撮影をしていた人物が観光客と殴り合いをする騒動が発生した。

大理市公安局が28日にSNSの公式アカウントで伝えたところによると、騒動が発生したのは26日。双方は記念撮影の料金をめぐってもめたという。観光客の男2人は料金を支払ってその場から去ったが、すぐに戻ってきて孫悟空と猪八戒に扮した人物に暴行を加え、もみ合いのけんかに発展した。その後、通行人に止められ、双方ともに通報はしなかったが、ネットで拡散した動画をもとに警察が調査を行い4人の素性を特定。孫悟空と猪八戒に扮した人物には5～7日間の拘留、観光客の男性2人には10～12日の拘留処分が科せられた。

こうしたトラブルは大理市に限ったことではない。人気キャラクターに扮し、観光地でパフォーマンスを行ったり記念撮影に応じたりして稼ぐ人は各地で確認できる。ただ、中には事前に説明せずに撮影し料金を請求するトラブルもたびたび起きている。こうした現状について、ネットでは「完全にぼったくり。取り締まってほしい」と求める声が上がっている。（翻訳・編集/内山）