Record China 2019年2月3日(日) 7時30分
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参考消息は、2月5日の春節を迎えるに当たり、安倍晋三首相が中国人向けにビデオメッセージを発表したり、東京タワーが「中国色」にライトアップされるなど、これまでにない動きが生じていると伝えた。記事は、背景に「米中対立」があることを示唆した。
中国メディアの参考消息は2019年2月1日付で、春節(旧正月、2019年は2月5日)を迎えるに当たり、日本では安倍晋三首相が中国向けにビデオメッセージを発表したり、東京タワーが「中国色」にライトアップされるなど、これまでにない動きが生じていると紹介した。記事は最後の部分で、米トランプ政権の経済政策を「一国主義」と暗に批判し、そのような状況があるからこそ、中日両国の協力は良い結果を生むと強調した。
記事は、日本での報道も引用しながら、安倍首相が春節当日の2月5日、中国国内の中国人向けにビデオメッセージの形式で「新年のあいさつ」をすると紹介。2018年の春節にも、日本で発行される華字紙で安倍首相の「新年のあいさつ」が掲載されたたが、中国本国にいる中国人に向けてのビデオメッセージはこれまでなかったという。なお記事によると、2月1日時点で安倍首相のビデオメッセージは日中双方が最終調整中という。
記事は、安倍首相は1月28日に衆参両院本会議で行った施政方針演説で「中国との関係を新たな段階に引き上げていきたい」と述べたことにも注目。日本のメディアも、中国の習近平国家主席が、日本で今年開催されるG20サミット(6月28、29日の大坂G20サミット)に出席することもあり、「日中両国政府がともに両国関係の状態を重視」と論じたと紹介し、安倍首相のビデオメッセージには、日中両国関係を進展させるための試みとの見方が出ていると論じた。
記事はさらに、旧暦の大晦日に当たる2月4日には、東京タワーが「中国の色である赤色」にライトアップされると紹介。これまでの東京タワーのライトアップでも、最も多い36台の照明装置が使用されるという。
なお東京タワーは、中国でも「東京愛情故事」のタイトルで放送され爆発的な人気を呼んだドラマの「東京ラブストーリー」の重要なシーンにも登場したことから、中国でも「東京の代表的なランドマーク」としてよく知られている。春節向けライトアップの光景が中国で報道されることは確実で、中国人の対日好感度の向上につながる可能性も大きい。
記事によると、東京タワーが「中国の赤」にライトアップされるのは初めてで、中国の駐日本大使館が後援している。また、点灯式には中国の程永華中日大使や日本側の関係者が出席するという。
記事は、中国の程大使がNHKの取材に応じて、日中関係が改善しつつあり、両国ともに関係改善をさらに確固たるものにすることを期待すると発言したと指摘。さらに両国関係者による関係改善の動きが相次いでいると紹介した。
中国はこのところ、トランプ米大統領の経済政策を「自国の目先の利益だけを優先」などとる批判を続けている。参考消息の記事は程大使の発言などを改めて引用し、「一国主義、保護主義の逆流にあって、中日両国が協力してこそ、ウィンウィンを実現することができる」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人)
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