中国の深刻な大気汚染、中国人だけの問題ではない―SP華字紙

Record China    2013年1月17日(木) 17時48分

拡大

15日、深刻な大気汚染が観測された中国の首都・北京では、一般市民だけでなく、観光客や大使館職員、留学生、駐在員など、多くの外国人の健康も危険にさらされている。写真は安徽省合肥市で大気汚染改善を訴えたパフォーマンスアート。

(1 / 8 枚)

2013年1月15日、シンガポール華字紙・聯合早報は「中国は真剣に環境問題の解決に取り組むべきだ」と題した記事を掲載した。環球時報(電子版)が伝えた。

その他の写真

ここ数日、北京市や石家庄、邯鄲、保定などの河北省の各都市で、大気汚染が過去最悪の状況に陥った。北京市政府は初めて最高レベルの警報を発し、市民に外出を控えるよう呼びかけた。大気汚染は一般市民だけでなく、世界各国の大使館職員やビジネスマン、留学生、観光客などの外国人の健康にも深刻な影響をもたらしている。北京の大気汚染は中国人だけの問題ではない。

過去最悪の大気汚染を引き起こした原因について、環境問題の専門家は「工業、排気ガス、建設工事、暖房に使用する石炭」を挙げている。北京市環境保護局は13日、大気汚染が極めて深刻な日の緊急措置を発動。企業や車両を重点的に検査し、汚染物質の排出基準値を上回った車両140台以上を摘発し、企業58社を操業停止処分にした。

同環境保護局は、操業停止処分について「汚染源を完全に断ち切るため」と説明。しかしこれは根本的な解決方法にはならない。北京五輪期間中の北京市の大気レベルは良好に保たれていた。もし当局が五輪後も引き続き環境保護政策に力を入れ、北京とその周辺地域にある汚染物質排出企業に対して厳格な基準を適用していたならば、今日のような深刻な事態を招くことはなかったはずだ。

中国当局は経済成長を重視するあまり、環境破壊がもたらす深刻な結果を知りながら、「先に汚染、後で処理」の発展モデルを長きにわたって選択してきた。現在、世界各国は地球規模での環境保護問題に真剣に取り組んでいる。世界第一の人口を抱える中国がこれを無視するわけにはいかない。中国が自国の環境問題を解決することで世界の環境問題も改善される。そして中国は、世界の人々の福祉のために責任を果たした大国であることを証明できるだろう。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携