Record China 2019年2月6日(水) 9時20分
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5日、中国メディアの澎湃新聞にこのほど、日本を旅行する1960年代生まれの中国人の感情が他の世代と異なることについて分析した、北マリアナ大学助教のジャン・ユンズー氏による記事が掲載された。写真は成田空港。
2019年2月5日、中国メディアの澎湃新聞にこのほど、日本を旅行する1960年代生まれの中国人の感情が他の世代と異なることについて分析した、北マリアナ大学助教のジャン・ユンズー氏による記事が掲載された。
記事はまず、日本を訪れる中国人観光客について「異なる世代でも日本に対し同様の感情や印象、記憶を抱いているだろうか。答えはノーだ」とした。
そして、1960年から1969年の間に生まれた中国人を取材する中で、日本に対する態度から彼らを「理性派」「感情派」「楽天派」の3つに分けることができるとした。
記事は、理性派を「日本に対する印象が、戦争だけにとどまっていない人たち」とし、「70年代に日本文化が中国に入ってくると、夏目漱石や『源氏物語』などの日本文学に親しみ、日本人に対して『謙虚で礼儀正しい』という印象を持ち、『残酷な敵』だといった認識にとどまっていない。日本の経済発展や中国への啓発についても理解しようとする。彼らの日本旅行の目的は、買い物ではなく、日本人の日常生活を知りたい、『大和民族』とはいったいどのような人たちなのかを知りたいというものだ」とした。
それに対し、感情派は「日本に対し、明確かつ極度にマイナスな感情を抱いている人たち」とし、「彼らの日本に対する印象は、幼少期の『地道戦(トンネル戦)』や『地雷戦』から始まっている。彼らを取材すると(日本人を指す蔑称である)『小日本』や『日本鬼子』という言葉がよく現れる。自分たちを『愛国者』とみなしている。日本旅行は日本経済に貢献することだとして決して望まない。彼らのもう一つ興味深い共通点は、抗日ドラマやスパイものを好んで見ることだ」とした。
もう一つの楽天派については「歴史的な問題を日本旅行に影響を与える要素とは考えていない。旅行を単純にレジャーとみなしているような人たち」とした。
記事は一方で、「彼らは日本に対して異なる見方をしているが、ソニーや松下、シャープなどのテレビやカメラなど日本製家電が流入し、映画『君よ憤怒の河を渉れ』やテレビドラマ『赤い疑惑』で高倉健や山口百恵、三浦友和に夢中になった80年代を共有したという点では一致している」とした。
その上で、「中国人観光客の訪日熱は高い。リピーターの多くは若い世代で、中高年の間ではツアーに参加し観光地などをざっと巡るというのがまだまだ多いようだ。だがここ数年、『両親を連れての旅行』がブームになっている。1980年代生まれや90年代生まれの人たちにはぜひ、旅行を計画する際に両親に日本に対する印象を聞いてみてほしい。そこには意外な発見があるかもしれない」と結んだ。(翻訳・編集/柳川)
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