Record China 2019年2月18日(月) 20時40分
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ドイツで15日に行われた日韓外相会談の内容をめぐり、「文喜相韓国国会議長の発言への言及はなかった」と主張する韓国外相に河野外相が反発している問題で、韓国メディアは18日、「文喜相の文の字も出なかった」とする消息筋の話を伝えた。写真は韓国の国会議事堂。
ドイツで15日に行われた日韓外相会談の内容をめぐり、「文喜相(ムン・ヒサン)韓国国会議長の発言への言及はなかった」と主張する韓国外相に河野太郎外相が反発している問題で、韓国・中央日報は「文喜相の文の字も出なかった」とする外交消息筋の話を伝えた。
記事によると、ある外交消息筋は「外相会談に参加した韓国のメンバーに共有された内容」として「河野外相は朴泰俊(パク・テジュン)元浦項製鉄(現・ポスコ)会長の話など昔の話をたくさんした。本人は昔の政治家になぞらえて(日韓の懸案に)言及したと考えているかもしれないが、文議長の名前はもちろん、国会議長との表現も全く登場しなかった」と話したという。浦項製鉄は1965年の日韓請求権協定に基づき韓国が受領した資金で支援を受けた代表的な企業であり、朴元会長は文議長と同じく過去に韓日議員連盟の会長も務めた。
記事は「河野外相は朴元会長の日本関連の発言に言及したが、過去の韓国の政治家の発言と文議長の発言を対比させたい意図があったとみられる」と説明している。同消息筋は、「文議長の発言を念頭に置いた発言はなかったか」「謝罪や撤回要求でなくても抗議した事実はないか」との質問に対しても、「康京和(カン・ギョンファ)外相が抗議と受け取るような発言はなかった」と答えたという。
一方、河野外相と日本の外務省は「非常に驚き、遺憾に思うと(康外相に)伝え、韓国外交部にはしっかり対応するよう伝えた。韓国側の出席者らも聞いていたのでメッセージはしっかり伝わった」と説明している。
これについて、日韓関係に詳しい消息筋は「どちらもうそをついていないのなら、河野外相があいまいな方式で“適切な措置”に言及したため、康外相はそれが文議長の発言に対する抗議だと気付かなかった可能性がある」と分析したという。
韓国では「河野外相は会談で抗議しなかったが、日本国内の世論を恐れて慌てて釈明にあたっているのではないか」との指摘も出ているという。
これを受け、韓国のネットユーザーからは「文化の違いだ」「文議長のようにストレートに話さないと!遠回しに伝える日本式の話法が韓国外交部に通じると思った?」と指摘する声が上がっている。
また、「そもそもそんなに驚くこと?元慰安婦へ謝罪せよというのは当然の発言なのに」「文議長は間違ったことは言っていない。日本の反応なんて気にしなくていいよ」など、日本政府が抗議すること自体に疑問の声も。
一方で「とにかく隣国とは仲良くしてほしい。国の利益のためにも」と願う声や、「日本の天皇の謝罪を求めるのはちょっと度が過ぎた」との声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本)
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