Record China 2019年2月19日(火) 0時0分
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中国メディアの看看新聞KNEWSなどは18日、福建省福州市で襲われた女性を助けた男性が14日間の拘留処分を受けたと伝えた。
記事によると、昨年12月26日、趙(ジャオ)さんは、自宅の階下から物音と女性が助けを呼ぶ声を聞き駆け付けた。すると、ドアを破壊するなどして侵入した男性が女性の首を押さえて殴り掛かっているのを発見、男性を制止した。ところがその3日後、警察は趙さんに14日間の拘留処分を科した。趙さんが女性を助ける過程で男性を蹴り、内臓損傷のけがを負わせたのがその理由だといい、傷害の罪で起訴されれば懲役4年及び巨額の賠償金が科せられる可能性もあると報じられている。
この事件について、新京報は当事者らに取材した上で、趙さんを擁護する記事を掲載。女性が「椅子で殴られてふらついた後、(男性は)服を脱がそうとしてきた」などと証言していることから、「(女性を暴行しようとした)男性の行為は悪質であり、(趙さんの)緊急事態の中で相手を蹴るという行為は、普通の人が行う正常な反応の範囲を超えるものではなく、過剰防衛には当たらない」「男性の行為は尋常ではなく、相当程度の暴力をもって制止しなければ犯罪を抑止できなかった。さらに言えば、犯罪を抑止する側にその過程で完全に理性を保つという厳しい要求をしてはいけない。明らかな事後報復と取れる行為がない限り、罰せられるべきではない」との見方を示した。
なお、女性を襲おうとした男性にも電話で話を聞こうとしたところ、「けがの治療は終わった。マージャンをしているから後でかけてくれ」と言われたという。
趙さんへの同情の声は各界に広がっており、起業家の孫宇晨(スン・ユーチェン)氏は総額1000万元(約1億6000万円)の支援計画を発表。ネットユーザーからは、「強姦未遂をした人はマージャン、正義のために立ち上がった人は14日の拘留」「法律は笑い話か?」「心優しい人を失望させてはいけない。今後、誰も他人を助けなくなってしまう」「勇気ある人を守れないのであれば、勇気ある行動を奨励するな!」「警察の腐敗を疑う」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田)
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