Record China 2013年1月28日(月) 20時37分
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28日、中国・重慶市にある“国内初の抗日戦争記念公園”で、高級レストランが開業していたことがわかった。これは、抗日戦争に関わった軍人の邸宅を改装したもので、歴史の遺産が見事に商業利用されてしまっている。写真は移設前の劉湘公邸。
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2013年1月28日、中国・重慶市にある“国内初の抗日戦争記念公園”で、高級レストランが開業していたことがわかった。これは、抗日戦争に関わった軍人の邸宅を改装したもので、歴史の遺産が見事に商業利用されてしまっている。中国青年報の報道。
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重慶市は第二次大戦中、かの有名な「重慶爆撃」によって甚大な被害を受けた地域であり、比較的反日感情が根強く残る地域である。そこに2010年6月、抗日戦争を記念する国内初のテーマパークとして開園したのが「李子[土覇]公選遺跡公園」。4億6000万元(約66億7000万円)を投じて建設されたこの公園は、12万平米の敷地の中に市内各地から文化財クラスの歴史建築を移築してきた施設だ。ここは当初から専門家の間で「ただの模造品」「ホンモノを壊してニセモノをつくった」「子供と観光客騙し」とさんざんな非難を浴びていたのだが…。
今月初旬、そのうちの一棟が高級レストランとしてひそかに営業を開始していることがわかった。建物は、四川省出身の軍人で当時の四川軍の指導者を務め、国民党政府下の四川省主席にも就いたことのある劉湘(リウ・シアン)氏の邸宅。黒い瓦に灰色のレンガと、外見は相変わらずの質素なつくりだが、一歩足を踏み入れると床は総大理石にシャンデリアと豪華な内装である。3階建ての建物には11室の個室が設置され、1人500元(約7200円)のコース料理を提供するという。実は以前、園内では劉湘の邸宅とは別の建物をシガーバーに改装する計画もあったのだが、さんざんな非難を浴びて頓挫したという経緯があった。今回のレストラン開業も、やや人目を忍んでの静かなものとなっている模様。
昨秋から引きずっている尖閣問題が依然として日中間でくすぶり、反日感情も収まりを見せないこの情勢下、抗日戦争の偉人の旧宅を商業施設につくりかえるとは、なんとも皮肉な話である。(翻訳・編集/愛玉)
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