Record China 2019年2月22日(金) 12時10分
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デビュー前から物議を醸したインドの準高速鉄道をめぐり、第一財経は「立往生に運行遅延、将来は日本の支援頼み?」と題する記事を20日付で掲載した。写真は新幹線。
デビュー前から物議を醸したインドの準高速鉄道をめぐり、第一財経は「立往生に運行遅延、将来は日本の支援頼み?」と題する記事を20日付で掲載した。
首都ニューデリーと約800キロ離れた北部バラナシとを結ぶ同国初の準高速鉄道は今年1月、鉄道当局により「Vande Bharat Express」と名付けられた。「インドに敬意を表する」という意味で、最高速度は時速130キロ(テスト走行時は同180キロ)。今月15日にモディ首相出席のもと、開業記念式典が行われ、一般客を乗せた運行は17日にスタートした。
鉄道はモディ首相が14年9月に打ち出した「メーク・イン・インディア」戦略で優先的発展産業に指定されており、準高速鉄道は国を挙げての一大事業だ。だが、同国鉄道相が開業目前に投稿した準高速鉄道の動画に、あるネットユーザーから「自分が撮影した映像を倍速処理したもの」との声が上がり、他のネットユーザーからは皮肉めいたコメントが寄せられた。そして16日にはニューデリーに向かう途中で故障が起き、運行はストップ。17日にも遅延が発生した。
現地メディアによると、16日は後方4両から濃い煙が突然立ち上り、乗客らは普通列車への乗り換えを余儀なくされたそうだ。当局は「牛の群れにぶつかったとみられる」と発表したが、車体にそのような痕跡は見られなかった。17日の遅延については「濃霧で速度を落とした」と説明しており、「濃霧が消えた後は平均時速130キロを保った」という。
記事はこう説明した上で、「『Vande Bharat Express』号は高速鉄道としての速度基準を満たしていないため、準高速鉄道と呼ばれる。車両は従来のものをレベルアップしただけで、線路も既存の線路のまま」と指摘。「インドにはまだ高速鉄道がなく、最初に建設が決まったムンバイ―アーメダバード間では日本の新幹線方式が採用されることになった。日本は融資で前例のない優遇措置を取ったが問題も発生した」と続け、「日印が決めたタイムスケジュールは『19年に正式着工、23年に完成』でインド側は22年の竣工すら要求したが、インド側はまだ土地収用すら終えておらず、進行スピードは極めて遅い」と当初目指した23年の完成はほぼ不可能との見方を示した。(翻訳・編集/野谷)
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