ギネスに申請！記録ずくめのお母さんパンダ―四川省臥龍市

2007年3月30日、四川省臥龍市のパンダ研究センターは、今年に入って世界で初めてのパンダを生んだジエニーをパンダの最高齢初産と記録上最長の妊娠期間の世界記録としてギネスに申請したことを明らかにした。

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ジエニーが今年に入って世界で初めてのパンダを出産したのは2月23日。最高齢初産、記録上最長の妊娠期間、珍しい春季の出産、初産にしては驚くほどの安産など、出産に際して数多くの記録を作った。「パンダの飼育史上の奇跡」との声も上がったほどだ。

パンダ研究センターの張和民（ジャン・ホーミン）主任によると、ジエニーは1993年に北京動物園で生まれ、今年で13歳。通常パンダは4〜6歳で生殖可能になるが、ジエニーはこの年になるまで出産経験がなかった。繁殖をさせるためにパンダ研究センターに送られたのは昨年1月のこと。4月には発情し、3回の自然交配のほか2度の人工授精も行った。 通常パンダの妊娠期間は3か月から半年程度だが、ジエニーはなかなか出産の兆候を見せなかった。だが、2月23日朝に突然出産の前兆を見せ、パンダの妊娠期間としては異例の324日後にやっとお母さんになった。 パンダは春に発情して秋に赤ちゃんを産むのが普通で、ジエニーのように11か月も妊娠して春に子どもを産むのは世界初めての例だ。（編集・佐々木康弘）