日本の「顔真卿」展が教えてくれること―台湾メディア

Record China    2019年2月27日(水) 20時30分

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27日、台湾・中時電子報に、「日本の顔真卿展が教えてくれること」とする記事が掲載された。

2019年2月27日、台湾・中時電子報に、「日本の顔真卿展が教えてくれること」とする記事が掲載された。

東京国立博物館で1月16日から開催されていた特別展「顔真卿―王羲之を超えた名筆」がこのほど閉幕した。

記事はまず、顔真卿展について「空前の盛況で、2013年の王羲之の特別展よりも沸き返った。鑑賞された天皇、皇后両陛下も感心されていたという。中国大陸からも5万人がこの特別展のためにわざわざ出掛け、多くの人が熱い涙が目にあふれるほど感動し、その場を離れるのが忍びなかったそうだ」とした。

そして、顔真卿展で一堂にされた計177件のうち借り物はわずか7件であること、27件ある顔真卿の肉筆や拓のうち、「祭姪文稿」と何紹基蔵本の「麻姑仙壇記」の拓は借り物だが、他はみな日本人が収集・保管してきたものであることを紹介し、「中国書道のコレクションにおける日本の実力がうかがえる」「日本の公的・私的なコレクションの豊富さは驚くべきことだ」とした。

記事は続けて、「中国の西安でも最近、日本と争うように顔真卿の拓の特別展が開催されている。だが中国全土が力を挙げ、本国であるにもかかわらず、展示されているのは24件だけで原作はない。日本にないのは『宋エイ碑(エイは王へんに景)』と『殷夫人碑』だけで、『顔勤礼碑』『多宝塔碑』『郭氏家廟碑』は日本から戻ったものだ」とし、「(西安の特別展は)日本の特別展の補足または注釈にしかなり得ないことが分かる」とした。

そして、「われわれの国のものが日本にあるのは複雑な気持ちだ。台湾の台北故宮博物院が(国宝とされる)『祭姪文稿』を日本に貸し出したことによる論争は、こうした心情と関係している」とした上で、「日本は、われわれよりも上手に、われわれのものを収集・保管し、展示し、利用している。それはわれわれに対する注意喚起であり刺激だ。参考にすべき点が多い」とした。(翻訳・編集/柳川)

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