年間興収まもなく200億元、中国映画業界は持続的な復興へ―中国メディア

環球網    2020年12月17日(木) 14時40分

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中国映画業界は7月20日の営業再開以来、4カ月で150億元の興行収入を記録し、これにより中国は初めて世界興収ランキング1位の映画市場となった。写真は中国の映画館。

中国映画業界は7月20日の営業再開以来、4カ月で150億元の興行収入(以下、興収)を記録し、これにより中国は初めて世界興収ランキング1位の映画市場となった。

映画興行データ分析機構の灯塔研究院と毒眸が共同で発表した「2020中国映画市場ユーザー報告」は、中国の年間興収は200億元に達すると予測した。この予測は去年の実際興収の30%に過ぎないが、新型コロナウイルスによる感染症の拡大は有効に抑制されたため、映画市場は安定して回復している。

芸恩(endata)映画シンクタンクのデータによると、今年第3四半期までに映画館の営業再開率は94%に達し、9月の興収と観客動員数は基本的に前年同期の水準まで回復した。営業を再開する映画館の増加や、新作映画の公開により、中国の興行収入は10月に北米を超え、初めて世界一となった。映画館の復興によって業界各社の業績は改善され、第4四半期に映画業界全体の回復が期待される。

複雑に変化する市場状況に対応し、今年に入って各社は新しいマーケティング手法に力を入れ、シェアを伸ばしている。「ショート動画+ライブ配信」は2020年において、高い期待が寄せられている映画の宣伝時の標準方法となっている。興収ランキングトップ10のうち、8作品がライブ配信でチケットを販売していた。宣伝の時に使う動画もプロモーションの需要とツールに合わせ、横向きから縦向きへと変化している。

まもなく到来する春節は、映画市場をけん引する大事な時期となる。春節連休の興収は、2018年は57億7000万元、2019年は59億元に達した。過去3年間のデータを見ると、春節の時期は興収の約15%が一・二線都市から三・四線都市の裾野市場へと移っている。春節連休は依然として、興収を伸ばす最適な時期となる。

研究関連機構は、12月の興収の成長はより改善されると予測した。中原証券は、国内外の映画市場は2021年に正常に戻る可能性があると指摘した。今年に上映の中止や延期をした国内外の映画は、良質なコンテンツとして2021年や2022年に上映することも期待される。映画業界の関連上場企業の業績も、今年の底入れからはい上がって上昇に転じることが望まれる。(提供/環球網・編集/孫ソウ)

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