中国政府、北朝鮮の核問題関連で「インドもパキスタンも核兵器保有国と認めたわけでない」

Record China    2019年3月2日(土) 21時30分

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中国外交部の陸慷報道官は1日の記者会見で、北朝鮮の核兵器問題との関連で、インドやパキスタンについても核兵器保有国と認めているわけではないと論じた。

中国外交部の陸慷報道官は1日(2019年3月)の記者会見で、対話を通じての朝鮮半島の非核化を求めると同時に、インドやパキスタンについても核兵器保有国と認めているわけではないと論じた。一方、楊潔チ(「チ」は竹かんむりに「虒」)中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任は同日、米国ポンペオ国務長官と電話会談し、粘り強く交渉を続けてほしいなどと求めた。

中国外交部の1日の記者会見は、ベトナム・ハノイで開催されたトランプ米大統領と北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)氏の交渉が物別れに終わっただけに、朝鮮半島の核問題についての質問に対して陸報道官は通常よりも詳しく説明した。

陸報道官は、「朝鮮半島の非核化と長期的平和の実現は大勢が向かうところであり国際社会が広く期待し合意することだ」と述べる一方、北朝鮮に対する制裁解除も非核化の過程の重要な要素として、同時に考えねばならないと主張した。

トランプ大統領との交渉が物別れになり、北朝鮮の核兵器開発放棄が見送られたことに関連して「中国は、インドやパキスタンのように北朝鮮が核武装国の地位を得ることを受け入れるのか」との問いに対しては、「中国は一度も、インドとパキスタン国家を核武装国家として認めたことはない。中国側の『核拡散防止条約』を維持する立場は断固たるもので、一度も変更したことなない」と述べた。

一方、新華社によると、楊潔チ中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任は同日、米国のポンペオ国務長官と電話会談し、「朝鮮半島の問題は複雑で錯綜しており、一挙に解決することは難しい」と述べ、米国と北朝鮮が「断固たる信念のもとに忍耐心もって向き合い、粘り強く交渉を続け新たな成果と進展を獲得するよう努力してほしい」などと述べた。(翻訳・編集/如月隼人

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