Record China 2013年2月8日(金) 12時55分
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6日、中国中央テレビが「チベット族の焼身自殺はボイス・オブ・アメリカ(VOA)の報道のせい」と伝えたことについて、当のVOAは「まったくのでたらめ」と猛反発している。写真はチベット。
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2013年2月6日、米ラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は「VOAはチベット人の焼身自殺に関する中国の主張を否定する」と題した記事を掲載した。VOAは中国国営・中央テレビ(CCTV)とチャイナ・デイリーが報道のなかで「VOAがチベット族の焼身自殺を奨励している」と主張したことに強く抗議した。
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CCTVが4日に放送したドキュメンタリー番組で、焼身自殺が未遂に終わったチベット族男性を紹介した。男性は病院のベッドに横たわり、「VOAのニュースを見て自殺しようと思った。自殺者が英雄のように扱われている写真を見た」と証言。CCTVは、「甘粛省甘南チベット族自治州で発生した焼身自殺事件はチベット亡命グループの扇動、画策によるもの」と非難した。
VOAのデビッド・エンサー氏は「焼身自殺は悲劇だ。これはチベットの苦しみを伝える表現方法の1つ。われわれはこの悲劇を報道するが、奨励などしない」と断言した。さらに、CCTVが「VOAはダライ・ラマの指示に従い、特別な暗号を用いてチベット地区の人々に指令を伝えている」と報じたことについて、「何の根拠もない」と反論。「これはCCTVの報道のなかでも驚くべき内容のものだ。こうした疑いはまったくばかげている」と主張した。
中国政府は2008年にチベット自治区ラサで発生した暴動の際にも、VOAを同様に非難している。VOAチベット語サービスのチーフは「VOAは米政府の援助を受けているが、完全に独立した組織だ。われわれは外界からのいかなる影響も受けない。中国政府や中国外交部の立場も常に伝えている」と強調している。(翻訳・編集/本郷)
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