フィリピン、中国との関係悪化で12年の観光客数伸び悩み=日本も同様、漁夫の利は韓国―フィリピン紙

Record China    2013年2月9日(土) 1時52分

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6日、南シナ海で領有権を争う中国からの観光客数が思うように伸びなかったなどの原因で、12年にフィリピンを訪れた外国人観光客数は目標に達しなかった。中国との関係悪化で観光客数が伸び悩んだのは日本も同様で、漁夫の利を得たのは韓国だった。写真はフィリピン。

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2013年2月6日、フィリピン紙フィリピン・デイリー・ インクワイアラーによると、南シナ海で領有権を争う中国からの観光客数が思うように伸びなかったなどの原因で、12年にフィリピンを訪れた外国人観光客数は目標に達しなかった。中国との関係悪化で観光客数が伸び悩んだのは日本も同様で、これらの影響で漁夫の利を得たのは韓国だった。7日付で環球時報が伝えた。

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フィリピンのアキノ大統領は6日、イベントに出席した際に、12年にフィリピンを訪れた外国人観光客数が目標の460万人に達せず、約430万人だったことに触れた。目標に届かなかった原因について、アキノ大統領は中国の名前こそ直接出さなかったものの、「われわれには隣国があり、非常に大きな国で、われわれに対し一時期非常に厳しく対応してきた。その国が国民の我が国への観光を禁止したため」と話したという。

12年にフィリピンを訪れた外国人観光客数は、目標の460万人には達しなかったものの、前年比9.07%増の427万3000人となり、初めて400万人の大台を突破した。フィリピン観光省は目標を達成できなかった原因について、12年4月に発生した南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)での同国沿岸警備艇と中国の巡視船のにらみ合い事件の影響や、欧米の経済不況によるものだと分析している。

一方、日本も中国との関係悪化などの影響を受け、観光庁が目標としていた12年の外国人観光客数900万人には達せず、約840万人に終わった。

両国を訪れる外国人観光客数が中国との関係悪化で影響を受ける中、漁夫の利を得る形になったのは韓国だった。韓国では中華圏の観光客数が大幅に増加し、初めて日本人観光客数(約351万9000人)を超え、374万5000人(内訳は中国本土283万7000人、台湾54万8000人、香港36万人)となった。(翻訳・編集/HA)

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