今なお「贈答品にたばこ」人気が根強い中国―米メディア

Record China    2013年2月10日(日) 0時22分

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7日、中国では贈り物としてたばこを贈る習慣が依然根強い。写真は中国の高級たばこ。

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2013年2月7日、環球時報によると、米ブルームバーグは5日、中国では贈り物としてたばこを贈る習慣が依然根強いことを伝えた。

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北京に住む会社員の高さんは旧正月の帰省土産にと240元(約3600円)のたばこを買った。「父が友人にタバコを配る時、『娘が北京から買ってきてくれたものだ』と誇らしげに語るでしょう」と高さんは話す。

米国では1930年代からたばこを贈るブームが起きたが、60年代には徐々に衰退していった。世界肺基金中国プロジェクト担当の張頴君(ジャン・インジュン)氏は、「たばこは中国において、至る所にある社交通貨となっている」と分析する。首都医科大学の崔暁波(ツイ・シャオボー)教授によると、贈り物となるたばこは1箱15元(約225円)以上であり、中国煙草総公司の利益の60%を占める。崔教授の2011年の調査では、北京市民の6分の1が贈り物のたばこを受け取ったことがあることが分かった。市場調査会社のユーロモニター・インターナショナルの予測では、中国のたばこ販売量は年平均13.5%の伸びで増えており、2016年には2兆元(約30兆円)に達するとみられている。

中国の喫煙人口は約3億2000人で、政府は成人の喫煙率を2010年の28.1%から2015年には25%にまで下げようとしているが、世界保健機関が推奨する喫煙が有害である警告という図案をたばこのパッケージに印刷することは採用していない。崔教授によると、中国煙草総公司が世界市場に占めるシェアは40.6%に達しており、同社はいかなる喫煙率を下げる政策も「中国人はやにで黄色くなった歯やガンに侵された肺の絵が描かれた物を贈ることはできない」として「絶対に認めない」とかたくなだ。

世界銀行の2011年の報告によると、中国が2040年までに毎年心疾患の死亡率を1%下げれば、それにより生じる全体の経済効果は2010年の中国の実質GDPの68%に相当する。喫煙は心疾患の主要な要因だが、たとえそうであっても、高さんは家族や上司にタバコを買うことをやめないという。「体に悪いことは知っているが、私が買わなくても、彼らは吸い続けるでしょう」と話した。(翻訳・編集/中原)

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