米国はなぜ高速鉄道を建設できないのか―中国メディア

Record China    2019年3月9日(土) 16時10分

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第一財経は6日、米カリフォルニア州の高速鉄道計画が大幅に縮小したことに関連して「どうして米国は高速鉄道を建設できないのか」とする記事を掲載した。資料写真。

第一財経は2019年3月6日付で、米カリフォルニア州の高速鉄道計画が大幅に縮小したことに関連して「どうして米国は高速鉄道を建設できないのか」とする記事を掲載した。

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は2月12日、サンフランシスコとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道建設について、膨大な資金と時間を消費する非現実的なものとし、同州内の高速鉄道計画を大幅に縮小することを発表した。

記事は、高速鉄道計画はオバマ政権時代の2008年に住民投票で決定したものであると紹介る一方、建設決定から10年の間に「より長い鉄道、より高価でたくさんの高架橋」が必要であるとして建設コストが当初の330億ドル(約3兆7000億円)から倍以上の770億ドル(約8兆6000億円)にまで激増したと指摘した。

交通法が専門であるバークリー大学のイーサン・エルカンド教授は「これらのプロジェクトは終始十分な資金を確保することができず、最終的な支出は総じて赤字になっていた」との見方を示したという。

記事は、高速鉄道の建設をめぐって米国内の2大政党間で意見が異なっていることも、米国内で高速鉄道整備が遅々として進まない理由であり、「民主党は高速鉄道が環境保護や気候変動対策に有効と認識しているが、共和党は巨大なコストがかかるうえ、収益性が不透明だと考えている」と紹介した。

記事はさらに、民主党のオバマ政権期に米運輸長官を務めたレイ・フラッド氏が「米国で高速鉄道を建設するには連邦政府の決心と財政支援が必要だ。地方政府の大きな決心と財政支援はそれ以上に必要だ。米国には当然ながら高速鉄道が必要であり、カリフォルニア州の高速鉄道計画縮小決定は、明らかにニューサム知事の鉄道プロジェクトに対する長期的な視野不足によるものだ。私は非常にまずい決定だと思っている」と語ったと伝えた。(翻訳・編集/川尻

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