<レコチャ広場>金正恩氏の特使訪中の真の意図は?=訪中期間中は核実験を実施せずとの見方も

Record China    2013年2月11日(月) 21時0分

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10日、ある中国人ブロガーが、北朝鮮の金正恩第一書記が中国に特使を派遣した真の意図を推測する記事を掲載した。写真は食品の広告に利用された金正恩氏の写真。

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2013年2月10日、ある中国人ブロガーが、北朝鮮金正恩第一書記が中国に特使を派遣した真の意図を推測する記事を掲載した。以下はその概要。

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北朝鮮は安保理による制裁決議に反発し、さらなる核実験の実施を表明している。現在、寧辺の実験施設の活動が活発化しており、実験はすでに開始されているとの報道もある。米韓は北朝鮮への先制攻撃にも言及しており、半島情勢は風雲急を告げている。

2月6日、金正恩氏の特使が中国に到着したとの報道があった。朝鮮労働党国際部門の要人であると言われているが、中国外交部は詳細を明らかにしていない。報道が真実ならば、特使訪中の意図は何だろうか。

中国は一貫して、朝鮮半島の非核化という立場を取っており、北朝鮮によるミサイル発射の際も安保理で制裁決議に賛成票を投じた。中国外交部からも北朝鮮大使に警告を発し、報道官も核実験を取りやめるようコメントしている。北朝鮮の後ろには中国とロシアがあるが、二国の支持には変化が生じている。最近、米韓は軍事演習によって北朝鮮がどれだけ強硬に出られるのか、その限度を探っている。つまり北朝鮮は不確定性のパニック状態にあり、金正恩氏は特使を派遣して、中国による北朝鮮制裁における具体的措置とギリギリのラインを探ろうとしている可能性がある。

北朝鮮は再三にわたって核実験の実施を表明するなど、かなり危険なことをしているようにみえるが、頭がおかしくなってしまったわけではない。金正恩氏が国民を食べさせていくためには、良好な国内状況と伝統的同盟国である中ロによる支持が欠かせない。北朝鮮による核実験実施の表明に、中ロは不快感を示しているが、これまで実験前に進んで情報を流した国は存在しない。北朝鮮の真の意図とは、米韓に圧力をかけ、次回の会談でさらに大きな主導権を得ることにある。金氏は各方面からの圧力を感じ取り、特使を派遣して北朝鮮の真の意図を説明する必要があると考えたのかもしれない。

国際的に孤立する中、米韓は北朝鮮への敵視政策をやめようとはしない。北朝鮮が核を保有することは、米韓からの圧力を脱し、北朝鮮の正常化を果たすための手段なのだ。地上で実験を行おうとすれば、試験場を設ける必要があるが、米国の情報部門の監視を受けているため秘密裡に行うことは不可能である。地上でなければ、地下あるいはシミュレーション実験を行うしかない。北朝鮮が実験前に特使を派遣するのは、中国の態度と立場を推し量っているからだろう。

現在、朝鮮半島情勢はいまだ手の付けられない状態にはなっていない。金正恩氏は核実験が戦争を引き起こしたとき、それが金一家の政権にとって何を意味するかを理解しているのかもしれない。少なくとも特使派遣期間中実験を行わないという分析もあるが、中国も異例の特使訪中によって、中国が核実験とセットにされる事態に警戒する必要がある。いつ核実験のボタンが押されるか、それが特使の訪中後となるか、北朝鮮の出方が注目されている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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