Record China 2007年4月1日(日) 6時40分
拡大
2007年3月31日、上海市で中国初の国産月面探査機が発表された。宇宙科学分野で近年めざましい進歩を見せている中国の新たな挑戦のはじまりだ。
(1 / 5 枚)
2007年3月31日、上海市にて開催された第3回中英宇宙科学技術共同研究討論会において、中国初の国産月面探査機が公開された。
【その他の写真】
この探査機は、上海航天局の指導下、上海交通大学・ハルピン工業大学・瀋陽自動化研究所など10以上の機関が共同研究開発したもの。今年後半に打ち上げ予定の月観測衛星「常娥1号」にあわせての発表となった。
この探査機は遠隔操作で動き、6輪駆動ロッカアームで月面接触面を自在に調整しながらの走行が可能。また視覚機能を持ち、CCDカメラで捉えた前方3m以内の地形を即時に分析、3D立体地図を作成して前進ルートを自ら判断するという。これにより傾斜30度の坂道や、25cm以上の石やくぼみ、2m以上のクレーターに遭遇した場合、探査機は自分で進路を変更するとのこと。
しかし中国国内の宇宙専門家からは、18万kmも離れた場所からの遠隔操作が実際にうまくいくのか、月面の昼夜の温度差(127℃〜マイナス183℃)や激しい電磁波の嵐が探査機の電子コントロール系統を破壊するのではないかという心配の声も上がっている。(翻訳/編集・本郷智子)
この記事のコメントを見る
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る