北朝鮮の核実験で吹っ飛ぶ尖閣問題―米華字メディア

Record China    2013年2月15日(金) 18時58分

拡大

13日、米華字メディア・多維新聞網は「尖閣問題に解決もたらす北朝鮮の核実験」と題した記事を掲載した。資料写真。

(1 / 4 枚)

2013年2月13日、米華字メディア・多維新聞網は「尖閣問題に解決もたらす北朝鮮の核実験」と題した記事を掲載した。以下はその要約。

その他の写真

尖閣問題はまるで、日本と中国を主人公とする連続テレビドラマのようだ。危機的状況にあるが、実際に両者が戦うことはないと視聴者の誰もが知っている。ただ、両者ともきまりが悪くていたたまれないような顔をして見せているだけだ。しかし、このタイミングで北朝鮮が核実験を実施した。その恐るべき衝撃は、日中間でなんとか持ちこたえていた“連ドラ”をあっという間に覆い尽くし、視聴者の注意を一瞬でそらしてしまった。

北朝鮮の核武装は日本にとって脅威だ。北朝鮮は本来、日本との対話で有効な切り札はもっていなかった。しかし、日本は米国の制御によって核武装で対抗することは不可能。一方の北朝鮮は、中国の放任主義のおかげで核武装に取り組むことができた。北朝鮮は米国にとって何の脅威にもならないが、同国の核兵器と核技術が世界に拡散することを米国は極端に怖れている。それは間接的に米国の安全を脅かす巨大な存在になるからだ。北朝鮮の核武装は日本にとって確実な脅威であり、獅子身中の虫でもある。それに比べれば、遠く離れた尖閣諸島は小さな問題でしかない。

北朝鮮と渡り合うには日本だけでは力不足で、自身の安全を図るには、米国や中国の助けが必要だ。特に中国はこれまでずっと「至れり尽くせり」で北朝鮮に食糧支援を行ってきた。小さな尖閣諸島をめぐって日米中の3カ国で演じてきたドタバタ劇は、北朝鮮の核実験という大事件の前にかすんでしまった。しかも、この核実験にはまだ続編がある。北朝鮮は今後も人工衛星と長距離ロケットの打ち上げを継続すると宣言しているのだ。このため、日米中が予想もしなかった状況下で、尖閣問題が急転直下の収拾を迎える可能性が高くなっている。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携