Record China 2019年3月15日(金) 9時40分
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14日、和訊名家は、フェイスブックの新たな方針は中国アプリの微信(WeChat)の模倣ではないかとする記事を掲載した。写真は微信。
2019年3月14日、和訊名家は、フェイスブックの新たな方針は中国アプリの微信(WeChat)の模倣ではないかとする記事を掲載した。
記事は、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが先日、「サービスの軸足を情報共有や開かれた会話から、個人間の対話に移す」と発表したことを紹介。将来的にモバイル決済や電子商取引なども導入して広告収入に依存したビジネスモデルから脱する予定だという。
この点について記事は「個人対話、グループチャット、モバイル決済、電子商取引…。これを聞くと多くの人は、十数億人のユーザーがいるSNSアプリのことが思い浮かぶ」と指摘。それは中国の「微信」のことで、ネットユーザーからも「どう見ても微信のまねじゃないか」との声が出ているという。
なお、これについては米メディアからも同様の指摘が上がっており、ニューヨーク・タイムズは「ザッカーバーグはフェイスブックを微信に。できるか?」、AP通信は「フェイスブックの未来のビジョン?中国の微信にそっくり」、ウォール・ストリート・ジャーナルは「フェイスブックは中国のスーパーアプリ微信を手本に」とそれぞれ伝えている。
フェイスブックが微信のビジネスモデルを模倣する理由として和訊の記事は、「広告収入への過度の依存からの脱却するため」と分析。「フェイスブックは広告収入が収入全体の97%を占めており、個人情報を取得することで効果的な広告を流してきたが、これが個人情報流出という問題を引き起こしたため、方向転換を迫られることになった。この面で微信が参考になった」としている。
記事は、「微博にももちろん広告はあるが、広告以外にモバイル決済と多くの分野の業務を連結することで収入を得ている。これにより中国SNSの巨頭となることができた」と分析。広告に依存しない微信のビジネスモデルは、フェイスブックにヒントを与えたとしている。
しかし、「フェイスブックが微信のようなサービスを提供するのは簡単なことではないだろう」とも指摘。「安全性の確保や、多くのサービス提供企業と提携しなければならないといった課題があり、海外では個人情報を重視する人が多いため新たなサービスの展開には多くの困難があるだろう」と分析した。(翻訳・編集/山中)
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