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上海で近ごろ人気なのが「上海で最も美しい書店」ランキング。ネット通販、電子ブックやアプリ内配信などの影響で、書店の実店舗経営や存続が難しくなっていると言われる昨今、新しい経営形態を採用する書店が急増、注目を集めている。
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上海で近ごろ人気なのが「上海で最も美しい書店」ランキング。ネット通販、電子ブックやアプリ内配信などの影響で、書店の実店舗経営や存続が難しくなっていると言われる昨今、新しい経営形態を採用する書店が急増、注目を集めている。
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上海で、2、3年前よりじわじわと書店ブームがまきおこっているが、その中心となるのは、前述している美しい書店だとか、個性的で独創性のある書店だ。こうした書店は本を並べてただ販売しているだけではなく、“プラスα”の独自性を出し、進化し続けることで、SNS世代の若者の共感をよび、現在の“若者”文化と共存、話題を発信し続けている。
今回紹介する書店の名前は、「稲城書店(Dawn City Books)」。上海で今、若者いち押しのおしゃれスポット「上生・新所」の中に2018年5月、オープンしたばかり。「上生・新所」は、以前、当ブログでも紹介された、歴史的建築物をリノベーションした複合施設で、レトロでおしゃれなスポットが多く、SNS映えすると、若者の間で人気だ。そんな人気スポットの中にある「稲城書店」は、都会に位置しながら、都会の喧噪から離れ、厳かな歴史的建築物に囲まれた空間にたたずみ、歴史や文化と融合した新しい空間を醸し出す書店ともいえる。
この「稲城書店」も“書店+α”で、カフェが併設している、いわゆる「ブックカフェ」なのだが、イベントスペースもあるので、複合型書店ともいえる。本の陳列方法にも工夫があるが、居心地をよくしているのは、何と言っても座席スペース。
レイアウトが絶妙で、またカフェカウンター前のフロアの席から、書店の奥で死角スペースになっている半個室席まで多様で、用途や好みで選べるのが嬉しい。特に窓からの日射しをうけ、死角となって目立たない席は、プライベート感たっぷり。他の客に煩わされることなく、まるで、ここが自分の部屋のような錯覚さえ覚える。もちろん、店内はざわつきもなく、静かで、ここだけ時間がゆっくり流れていくようである。
とくに平日は、客数も少なく、よりひっそりとして、一人でまったりするのもおすすめの隠れ家だ。週末は多くの若者でにぎわうそうだが、午前中は比較的すいているので穴場とか。ここの2階のイベントスペースでは、不定期で読書会なども実施している。ちなみに店内、どこを撮ってもSNS映えするので、書店やカフェの利用以外で、撮影のために訪れる若者も多い。
これからの上海観光は、こうした歴史に触れつつ、地元の若者文化を感じることのできるスポットもおすすめだ。晴れた日にこうした書店をのぞいてみると、有名な観光地だけではわからない上海の魅力を掘り出せそうである。(提供/フライメディア)
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