日中韓家電大手の製品が不合格、専門家は補助金に関連すると指摘―中国

Record China    2013年2月19日(火) 17時6分

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18日、中国で日中韓大手家電ブランドがサンプル検査で不合格となったことが分かった。写真は江蘇省南通市の家電販売店で売られているパナソニックの洗濯機。

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2013年2月18日、人民日報は京華時報と新京報の報道を引用し、日中韓大手家電ブランドのサンプル検査不合格について伝えた。

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上海市の品質監督管理部門がこのほど発表した通達によると、パナソニック、小鴨、LG、長虹、ハイアール(海爾)を含む複数の大手家電ブランドがこのたび行われたサンプル検査で不合格となり、傘下の製品も品質に問題があるとして不合格になった。

品質監督部門が家庭用洗濯機の品質についてサンプル検査を行ったところ、対象製品17種類のうち、パナソニック、小鴨、LGの製品を含む5種類が品質に問題があるとして不合格になった。このうちパナソニックの関連会社・杭州松下家用電器有限公司が生産したパナソニックブランドの全自動洗濯機(型番XQB65−H671U)は洗い上がり、電力消費量、エネルギー効率などの項目でいずれも不合格となり、品質に大きな問題があるとされた。山東小鴨集団家電有限公司の小鴨ブランドの小型洗濯機(型番XPB30−288)は発熱、電源の接続状態、電源コードの項目で不合格になり、同じく品質に大きな問題があるとされた。LG系の南京楽金熊猫電器有限公司が生産したLGブランドの全自動ドラム式洗濯機(型番WD−N10420D)はすすぎの項目で不合格になった。

テレビでは、同方株式有限公司の液晶テレビ(型番LE−39TX3900)と四川長虹電器株式有限公司の液晶テレビ(型番3D324A4000iV)が、いずれもエネルギー効率などで不合格に。

ハイアールは室内用暖房器具で「ブラックリスト」入りした。品質監督部門のサンプル検査によると、対象製品46種類のうち、青島海爾成套家電服務有限公司が生産した室内用暖房器具(型番HT1012C)は異常な動作をチェックする検査で不合格になり、品質に大きな問題があると判定された。この検査で不合格になったということは、使用時に火傷する可能性があり、器具の近くにある可燃物が燃えやすく、安全面で危険をはらんでいることを意味する。

▽専門家の分析:エネルギー効率の不合格は補助金と関連?

家電専門家の劉歩塵(リウ・ブーチェン)氏は、今回多くの製品がエネルギー効率の項目で不合格になったことについて、省エネ製品への補助金と関連があるのではないかと指摘する。

2012年5月以来、国の関連部門はエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、温水器などの省エネ補助金実施細則を相次いで打ち出した。このうち高効率省エネタイプの家庭用洗濯機への補助金は1台あたり70〜260元(約1000〜3800円)とされ、テレビでは最高400元(約6000円)を受け取れることになった。

劉氏によると、2012年5月末、多くの家電メーカーが補助金を受け取るため、駆け込みで製品のエネルギー効率の基準を引き上げ、5月初めには2−4級の製品が多かったものが、同月末には1級と2級の製品がほとんどになった。当時多くの企業に問題があるとされたが、今なおエネルギー効率で不合格になっているところをみると、問題の徹底解決にはほど遠いことがわかる。今回の検査で不合格になった製品は、その多くが2012年5月以降に生産されたものだという。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/内山

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